学習トップ理由で解く 柔道整復師リハビリテーション医学 ▸ §4 リハビリテーション医学の評価と診断 / QJ25P016

理由で解く 柔道整復師

QJ25P016 リハビリテーション医学

出典:第25回柔道整復師国家試験(2017)午後 問16
問題
日常生活動作(ADL)でないのはどれか。
選択肢
1 入浴
2 食事
3 会話
4 整容
解答
正解3(会話)
解説

基本的ADLは食事・整容・入浴・更衣・排泄・移動といった、毎日繰り返す身の回りの動作を指します。会話はコミュニケーション能力であり、この枠には入りません。

ADL(activities of daily living:日常生活動作)は、Barthel indexやFIMの運動項目に代表される身の回り動作の総称で、食事、整容、清拭・入浴、更衣、トイレ動作、排尿・排便管理、移乗、移動、階段昇降が中心です。これに対し、調理・買い物・洗濯・掃除・金銭管理・服薬管理・交通機関の利用など、地域で暮らすために必要な応用動作はIADL(手段的ADL)として区別されます。会話や意思の理解・表出は言語・認知の領域として、失語症検査やFIMの認知項目など別の枠組みで評価します。会話が生活上重要でないという意味ではなく、評価の物差しが違うということです。臨床では、ADLで自立度を、IADLで在宅生活の可否を、コミュニケーション評価で支援の伝え方を決める、という具合に役割を分けて使います。

✓ 3. これが答え(ADLではない)
会話
会話は意思の理解と表出、すなわちコミュニケーション能力に属し、身の回り動作としてのADLには含めません。FIMでは認知項目として、運動項目(ADL)とは別に評価されます。
✗ 1. 答えではない(ADLに含まれる)
入浴
清拭・入浴は基本的ADLの代表項目です。移乗・立位保持・転倒リスクが絡むため、自立度評価の要となります。
✗ 2. 答えではない(ADLに含まれる)
食事
食事動作は基本的ADLの筆頭項目で、上肢機能・座位保持・嚥下と直結します。
✗ 4. 答えではない(ADLに含まれる)
整容
洗顔、歯磨き、整髪、ひげそりなどの整容は基本的ADLに含まれます。
ポイント
  • 基本的ADL(BADL)=食事・整容・入浴・更衣・トイレ動作・排泄・移乗・移動・階段昇降。
  • IADL(手段的ADL)=調理・買い物・洗濯・掃除・金銭管理・服薬管理・交通機関の利用など、在宅生活の可否を左右する応用動作。
  • 会話(コミュニケーション)はADLではなく、言語・認知の領域として別に評価する。
  • 代表的評価法:Barthel index(10項目・100点満点)、FIM(運動13+認知5=18項目、126点満点)。
  • FIMには認知項目としてコミュニケーションが含まれるが、それは運動項目=ADLとは別枠である点を区別する。
比較表
区分内容具体例
基本的ADL(BADL)毎日繰り返す身の回り動作食事、整容、入浴、更衣、トイレ動作、排泄、移乗・移動
手段的ADL(IADL)地域生活を営むための応用動作調理、買い物、洗濯、掃除、金銭管理、服薬管理、交通機関の利用
コミュニケーション意思の理解と表出(ADLとは別枠)会話、読み書き(FIMでは認知項目として評価)
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