学習トップ理由で解く 柔道整復師リハビリテーション医学 ▸ §4 リハビリテーション医学の評価と診断 / QJ25P015

理由で解く 柔道整復師

QJ25P015 リハビリテーション医学

出典:第25回柔道整復師国家試験(2017)午後 問15
問題
下腿周径の測定で正しいのはどれか。
選択肢
1 膝関節裂隙の遠位5cmで測定する。
2 膝関節裂隙の遠位 10cmで測定する。
3 内果の近位 20cmで測定する。
4 最大周径を測定する。
解答
正解4(最大周径を測定する。)
解説

下腿周径は「最大周径」を測るのが決まりです。腓腹筋が最も膨らむ部位を探して、そこで計測します。

周径測定は筋萎縮の程度や浮腫の変化を数値で追うための評価で、必ず左右同一部位・同一条件で比較します。下腿では腓腹筋の筋腹が最も太くなる部位(最大周径部)を測るのが標準で、骨指標からの固定距離では測りません。これに対し大腿周径は膝蓋骨上縁から5cm・10cm・15cmなどと距離を決め、その距離をカルテに明記して測るのが一般的です。両者で作法が違うのは、大腿は筋の膨隆部が判別しにくく再現性を保つために骨指標が要る一方、下腿は最大膨隆部が触知しやすく、そこが筋萎縮を最も鋭敏に反映するからです。実施時はメジャーを皮膚に密着させ、締めつけずに読み、測定した部位と肢位を記録に残しておくと、次回の再現性が保てます。

✓ 4. 正しい
最大周径を測定する。
下腿周径は腓腹筋の最も太い部位、すなわち最大周径部で測定するのが標準です。左右差や経過を比較するうえで、この部位が筋萎縮を最も鋭敏に反映します。
✗ 1. 誤り
膝関節裂隙の遠位5cmで測定する。
骨指標からの固定距離で測るのは大腿周径の作法です。下腿でこの位置を用いる標準的な定めはありません。
✗ 2. 誤り
膝関節裂隙の遠位 10cmで測定する。
距離を変えても考え方は同じで、下腿周径を膝関節裂隙からの固定距離で測る決まりはありません。
✗ 3. 誤り
内果の近位 20cmで測定する。
内果からの距離で規定する方法も標準ではありません。この位置は身長差によって腓腹筋の膨隆部と一致しないため、筋萎縮の変化を鋭敏に反映できません。
ポイント
  • 下腿周径=最大周径部(腓腹筋の最も太いところ)で測る。
  • 大腿周径=膝蓋骨上縁から5cm・10cm・15cmなど、距離を決めて記録に明記して測る。
  • 周径測定の目的は筋萎縮や浮腫の評価。必ず左右同一部位・同一肢位で比較する。
  • メジャーは皮膚に密着させ、締めつけない。測定部位と肢位をカルテに残すと再現性が保てる。
  • 下腿は最大膨隆部が触知しやすいため骨指標が不要、という違いで覚えると混同しない。
比較表
部位測定位置
下腿周径最大周径部(腓腹筋の最も太いところ)
大腿周径膝蓋骨上縁から5cm・10cm・15cmなど、距離を決めて測り記録する
上腕周径上腕二頭筋の最大膨隆部(肘屈曲位・伸展位を明記して測る)
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