学習トップ / 理由で解く 柔道整復師 / 病理学概論 ▸ §9 腫瘍 / QJ25A105
理由で解く 柔道整復師
乳癌はエストロゲン、前立腺癌はアンドロゲンに増殖を依存することが多く、いずれもホルモン療法(内分泌療法)が治療の柱になります。
ホルモン依存性腫瘍とは、特定のホルモン刺激を受けて増殖が促される腫瘍を指します。乳癌ではエストロゲン受容体(ER)やプロゲステロン受容体(PgR)が陽性の症例が多く、抗エストロゲン薬やアロマターゼ阻害薬でホルモン刺激を断つ治療が有効です。前立腺癌はアンドロゲン受容体を介して増殖するため、精巣摘除やLH-RHアゴニスト、抗アンドロゲン薬で腫瘍が縮小します。ほかに子宮体癌もエストロゲン依存性として知られます。一方、大腸癌は食生活や遺伝性素因、肺癌は喫煙が主要な背景で、ホルモン依存性ではありません。なお乳癌・前立腺癌はどちらも骨転移をきたしやすい癌でもあるため、これらの既往をもつ人の頑固な腰背部痛や、軽微な外力で生じた痛みでは、病的骨折や骨転移の可能性を念頭に置き、医師の診察につなげます。
| 腫瘍 | ホルモン依存性 | 関与するホルモン | 主な治療の考え方 |
|---|---|---|---|
| 乳癌 | あり(ER陽性例が多い) | エストロゲン | 抗エストロゲン薬、アロマターゼ阻害薬 |
| 前立腺癌 | あり | アンドロゲン | 去勢術、LH-RHアゴニスト、抗アンドロゲン薬 |
| 子宮体癌 | あり | エストロゲン | プロゲステロン製剤 |
| 大腸癌 | なし | — | 手術、化学療法 |
| 肺癌 | なし | — | 手術、化学療法、放射線 |
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