学習トップ / 理由で解く 柔道整復師 / 病理学概論 ▸ §5 循環障害 / QJ25A099
理由で解く 柔道整復師
メズサの頭は臍のまわりの腹壁皮下静脈が放射状に怒張したもので、門脈血が大循環へ逃げる側副血行路が開いたサインです。
肝硬変などで門脈圧が上がると、門脈血は肝臓を通りにくくなり、門脈系と大循環系がつながる吻合部(側副血行路)へ迂回します。食道下部の静脈叢が開けば食道・胃静脈瘤、直腸静脈叢が開けば痔核、臍傍静脈が開けば腹壁の静脈怒張=メズサの頭になります。あわせて脾腫と汎血球減少、腹水、肝性脳症も門脈圧亢進症の柱です。とくに食道静脈瘤は破裂すると大量吐血をきたすため、肝疾患の既往がある人の吐血・黒色便は緊急受診の対象になります。「門脈系のどこが逃げ道になるか」で覚えると、肺や下肢の所見と混同しません。
| 所見 | どこの循環の問題か | 代表的な原因 |
|---|---|---|
| メズサの頭 | 門脈系→腹壁皮下静脈の側副路 | 肝硬変などの門脈圧亢進症 |
| 食道静脈瘤・痔核 | 門脈系→奇静脈系/内腸骨静脈系の側副路 | 肝硬変などの門脈圧亢進症 |
| 肺うっ血 | 肺循環(肺静脈圧上昇) | 左心不全、僧帽弁狭窄症 |
| ニクズク肝 | 体循環うっ血(肝静脈側) | 右心不全、収縮性心膜炎 |
| 下肢静脈瘤 | 下肢表在静脈(大循環) | 静脈弁不全、立ち仕事、妊娠 |
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