学習トップ / 理由で解く 柔道整復師 / 病理学概論 ▸ §3 病因 / QJ25A096
理由で解く 柔道整復師
日和見感染は「宿主の抵抗力(免疫能)が落ちたときに、本来は弱毒の微生物が感染症を起こす」現象です。したがって各肢が免疫能を下げるかどうかが判断の分かれ目になります。
抗癌薬・免疫抑制療法・放射線療法は、いずれも骨髄やリンパ組織を直接抑え込み、好中球減少やリンパ球機能低下を招きます。宿主側の防御が薄くなるため、緑膿菌・MRSA・カンジダ・アスペルギルス・ニューモシスチス・サイトメガロウイルスといった弱毒微生物が病原性を発揮します。一方、抗菌薬の投与で問題になるのは常在細菌叢のバランスが崩れることで、感受性菌が減った隙に耐性菌や真菌が増える菌交代症(菌交代現象)です。偽膜性大腸炎や口腔カンジダ症がその代表で、宿主の免疫そのものが低下しているわけではない点で成り立ちが異なります。この「免疫低下が前提か、細菌叢の乱れが前提か」という切り分けが本問の核心です。
| 日和見感染 | 菌交代症 | |
|---|---|---|
| 成り立ち | 宿主の免疫能が低下する | 常在細菌叢のバランスが崩れる |
| きっかけ | 抗癌薬・免疫抑制薬・放射線・HIV・糖尿病 | 抗菌薬(とくに広域・長期投与) |
| 起因微生物 | 緑膿菌、カンジダ、アスペルギルス、ニューモシスチス、CMV | クロストリジオイデス・ディフィシル、カンジダ、MRSA |
| 代表例 | ニューモシスチス肺炎、深在性真菌症 | 偽膜性大腸炎、口腔カンジダ症 |
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