学習トップ / 理由で解く 柔道整復師 / 運動学 ▸ §4 頭・頸部、四肢と体幹の運動(筋の作用および神経支配を含む) / QJ25A091
理由で解く 柔道整復師
半腱様筋・半膜様筋・大腿二頭筋はいずれもハムストリングスで膝を屈曲させます。この4つのなかで膝伸展に働くのは大腿筋膜張筋で、正答は3です。
選択肢1・2・4は大腿後面のハムストリングスで、坐骨結節から起こって下腿に停止し、股関節伸展と膝関節屈曲という2つの作用をもちます。一方、大腿筋膜張筋は上前腸骨棘付近から起こり、腸脛靱帯を介して脛骨外側のGerdy結節に停止します。ここがポイントで、膝がほぼ伸びた肢位では腸脛靱帯は膝の運動軸より前方を通るため、大腿筋膜張筋の収縮は膝を伸展方向へ引きます(膝が深く屈曲すると腸脛靱帯は軸の後方へ移り、逆に屈曲を助ける側に回ります)。股関節では屈曲・外転・内旋に働き、立位では骨盤を側方から安定させる役割も担います。膝の主要な伸展筋はあくまで大腿四頭筋ですが、本問の4つの選択肢のなかで伸展に働くのは大腿筋膜張筋だけです。筋の作用は暗記に頼らず、「起始・停止を結ぶ線が関節軸のどちら側を通るか」で判断する習慣をつけると、こうした応用問題に強くなります。
| 筋 | 停止 | 膝関節での作用 | 股関節での作用 |
|---|---|---|---|
| 半腱様筋 | 脛骨粗面内側(鵞足) | 屈曲・(屈曲位で)下腿内旋 | 伸展 |
| 半膜様筋 | 脛骨内側顆後面 | 屈曲・(屈曲位で)下腿内旋 | 伸展 |
| 大腿二頭筋 | 腓骨頭 | 屈曲・(屈曲位で)下腿外旋 | 伸展(長頭のみ) |
| 大腿筋膜張筋 | 腸脛靱帯→Gerdy結節 | 伸展(伸展位付近) | 屈曲・外転・内旋 |
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