学習トップ理由で解く 柔道整復師生理学 ▸ §9 内分泌 / QJ25A075

理由で解く 柔道整復師

QJ25A075 生理学

出典:第25回柔道整復師国家試験(2017)午前 問75
問題
ホルモンとその欠乏による症状の組合せで誤っているのはどれか。
選択肢
1 成長ホルモン低身長症
2 エストロゲン骨粗鬆症
3 インスリン糖尿病
4 甲状腺ホルモン-アジソン(Addison) 病
解答
正解4(甲状腺ホルモン-アジソン(Addison) 病)
解説

この設問は誤った組合せを選ぶ問題である。答えは「甲状腺ホルモン—アジソン病」で、アジソン病は副腎皮質ホルモンが不足して起こる病態である。甲状腺ホルモンが不足すれば甲状腺機能低下症(成人では粘液水腫、先天性ではクレチン症)となる。

アジソン病(慢性副腎皮質機能低下症)は、自己免疫や結核などで副腎皮質が破壊され、コルチゾールとアルドステロンが不足する疾患である。易疲労、食欲低下と体重減少、低血圧、低血糖、低ナトリウム血症・高カリウム血症をきたし、ネガティブフィードバックが外れてACTHが上昇するため皮膚や口腔粘膜に色素沈着が現れるのが特徴的である。一方の甲状腺機能低下症では、寒がり、徐脈、便秘、皮膚乾燥、動作緩慢などがみられ、進むと粘液水腫となる。組合せ問題は「そのホルモンはどの内分泌腺から出るか」をそろえて確認すると、食い違いが見つけやすい。

✓ 4. これが答え(誤った組合せ)
甲状腺ホルモン-アジソン(Addison) 病
アジソン病は副腎皮質ホルモン(コルチゾール、アルドステロン)の欠乏で起こる。甲状腺ホルモンの欠乏で生じるのは甲状腺機能低下症・粘液水腫、先天性ではクレチン症である。
✗ 1. 正しい組合せ(答えではない)
成長ホルモン低身長症
小児期に成長ホルモンが不足すると、骨端軟骨での骨の伸長が進まず下垂体性低身長となる。組合せとして正しい。
✗ 2. 正しい組合せ(答えではない)
エストロゲン骨粗鬆症
エストロゲンは破骨細胞の働きを抑えて骨吸収を抑制する。閉経後に減少すると骨吸収が優位になり骨量が減るため、閉経後骨粗鬆症が起こる。
✗ 3. 正しい組合せ(答えではない)
インスリン糖尿病
インスリンの絶対的不足(1型)や作用不足(2型)により血糖が下がらず、慢性の高血糖をきたすのが糖尿病である。組合せとして正しい。
ポイント
  • アジソン病=副腎皮質ホルモンの欠乏。ACTH上昇による色素沈着が特徴。
  • 甲状腺ホルモンの欠乏=甲状腺機能低下症(粘液水腫)、先天性ではクレチン症。
  • 成長ホルモンの欠乏=下垂体性低身長、過剰=小児で巨人症、成人で先端巨大症。
  • エストロゲンは骨吸収を抑える。閉経後の減少が骨粗鬆症につながる。
  • 組合せ問題は「どの内分泌腺から出るホルモンか」をそろえて確認すると崩れが見える。
比較表
ホルモン出る場所欠乏で起こること
成長ホルモン下垂体前葉下垂体性低身長(小児)
エストロゲン卵巣骨粗鬆症、更年期症状
インスリン膵ランゲルハンス島B細胞糖尿病
甲状腺ホルモン甲状腺甲状腺機能低下症・粘液水腫、クレチン症
副腎皮質ホルモン副腎皮質アジソン病
この問題の解説の修正を依頼する

解説に誤り・改善点があればお知らせください。件名と本文は自動入力済みです(編集できます)。お名前・メールアドレスは任意です。送信内容は玄康株式会社(黒澤一弘)に届きます。