学習トップ理由で解く 柔道整復師生理学 ▸ §9 内分泌 / QJ25A074

理由で解く 柔道整復師

QJ25A074 生理学

出典:第25回柔道整復師国家試験(2017)午前 問74
問題
視床下部で合成されるホルモンはどれか。
選択肢
1 オキシトシン
2 サイロキシン
3 コルチゾール
4 エリスロポエチン
解答
正解1(オキシトシン)
解説

オキシトシンは視床下部の神経細胞で合成される。下垂体後葉は「作る場所」ではなく、視床下部で作られたホルモンが軸索を下ってきて「出ていく場所」である。

視床下部の室傍核と視索上核にある大細胞性神経分泌細胞が、オキシトシンとバソプレシン(抗利尿ホルモン)を合成する。これらは軸索の中を運ばれて下垂体後葉(神経下垂体)の終末に蓄えられ、刺激に応じて血中へ放出される。視床下部はこのほか、下垂体前葉を支配する放出ホルモン・抑制ホルモン(TRH、CRH、GnRH、GHRH、ソマトスタチン、ドパミン)も作り、下垂体門脈を通して前葉へ送っている。オキシトシンは分娩時の子宮平滑筋収縮と、吸啜刺激による射乳反射を起こす。

✓ 1. 正しい
オキシトシン
視床下部の室傍核・視索上核で合成され、軸索輸送されて下垂体後葉から放出される。子宮収縮と射乳を促す。
✗ 2. 誤り
サイロキシン
甲状腺の濾胞細胞が、ヨウ素とチログロブリンを材料に合成する甲状腺ホルモンである。視床下部はTRHを介して間接的に調節するにとどまる。
✗ 3. 誤り
コルチゾール
副腎皮質の束状層でコレステロールから合成される糖質コルチコイドである。視床下部CRH→下垂体前葉ACTH→副腎皮質という系で調節される。
✗ 4. 誤り
エリスロポエチン
主に腎臓(尿細管周囲の間質細胞)が低酸素に応じて分泌し、骨髄での赤血球産生を促す。腎不全で貧血になるのはこれが減るためである。
ポイント
  • 下垂体後葉ホルモン(オキシトシン、バソプレシン)は視床下部で合成され、軸索輸送されて後葉から放出される。
  • 後葉は分泌の出口であって合成の場ではない、という点が繰り返し問われる。
  • 視床下部は前葉向けの放出・抑制ホルモン(TRH、CRH、GnRH、GHRH、ソマトスタチン、ドパミン)も作る。
  • オキシトシンの作用は子宮収縮と射乳。バソプレシンは腎集合管での水再吸収。
  • エリスロポエチンは腎、レニンも腎(傍糸球体細胞)。腎は内分泌臓器でもある。
比較表
ホルモン合成する場所放出される場所主な作用
オキシトシン視床下部(室傍核・視索上核)下垂体後葉子宮収縮、射乳
バソプレシン視床下部(視索上核・室傍核)下垂体後葉集合管での水再吸収
サイロキシン甲状腺濾胞細胞甲状腺基礎代謝の亢進
コルチゾール副腎皮質束状層副腎血糖上昇、抗炎症
エリスロポエチン腎(間質細胞)赤血球産生の促進
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