学習トップ / 理由で解く 柔道整復師 / 生理学 ▸ §8 尿の生成と排泄 / QJ25A073
理由で解く 柔道整復師
糸球体で自由にろ過され、尿細管で再吸収も分泌もされない物質のクリアランスは、そのまま糸球体ろ過量(GFR)を表す。その条件を満たすのがイヌリンである。
クリアランスとは「1分間あたり何mLの血漿からその物質が完全に取り除かれたか」を示す量で、(尿中濃度×尿量)÷血漿濃度で計算する。イヌリンは植物由来の多糖で体内で代謝されず、蛋白と結合しないので糸球体を自由に通過し、その後の尿細管では一切やりとりされない。したがって尿に出てきた量=ろ過された量となり、クリアランス(成人で約120mL/分)がGFRそのものになる。ただし持続点滴が必要で手間がかかるため、臨床では体内で一定量作られるクレアチニンのクリアランスが代用される(わずかに尿細管分泌があるためGFRをやや高めに見積もる)。
| 物質 | 尿細管での扱い | クリアランスが表すもの |
|---|---|---|
| イヌリン | 再吸収なし・分泌なし | GFR(約120mL/分) |
| クレアチニン | ごくわずかに分泌 | GFRの近似(やや高めに出る) |
| 尿素 | 一部が受動的に再吸収 | GFRより低く出る(指標にならない) |
| グルコース | ほぼ完全に再吸収 | ほぼゼロ |
| パラアミノ馬尿酸 | 強力に分泌 | 腎血漿流量(約600mL/分) |
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