学習トップ / 理由で解く 柔道整復師 / 生理学 ▸ §3 循環 / QJ25A064
理由で解く 柔道整復師
心筋の収縮力は、細胞内に入るCa2+の量でほぼ決まります。したがって「Ca2+流入が増えると発生張力が増す」とする4が正しい記述です。
心筋の活動電位では、脱分極に続いてL型Ca2+チャネルが開き、細胞外からCa2+が流れ込みます。このCa2+が筋小胞体のリアノジン受容体を開かせ、貯蔵Ca2+をさらに放出させます(Ca2+誘発性Ca2+放出)。細胞質のCa2+がトロポニンCに結合するとトロポミオシンがずれ、アクチンとミオシンが結合できるようになるため、Ca2+が多いほど張力は大きくなります。心筋は不応期が長く強縮を起こせないので、骨格筋のように「刺激頻度を上げて力を増す」ことができません。そのぶん収縮力の調節はCa2+動態と伸展(Frank-Starling機構)が担います。ジギタリスが収縮力を高めるのも、Na+/K+-ATPaseを抑えて細胞内Na+を上げ、Na+/Ca2+交換によるCa2+のくみ出しを鈍らせて細胞内Ca2+を増やすためです。
| 項目 | 心筋 | 骨格筋 |
|---|---|---|
| 活動電位の持続 | 約200〜300ミリ秒(プラトー相あり) | 約1〜数ミリ秒 |
| 細胞間の連絡 | 介在板のギャップ結合でつながる(心房・心室ごとの機能的合胞体。両者の間は線維輪で絶縁され、房室束のみが貫く) | 1本ずつ独立、神経支配ごとに働く |
| 強縮 | 起こらない(不応期が長い) | 起こる(刺激頻度で張力を調節) |
| 収縮に使うCa2+ | 細胞外からの流入+筋小胞体からの放出 | 主に筋小胞体から(細胞外流入への依存は小さい) |
| 収縮力の調節 | 細胞内Ca2+量、伸展(Frank-Starling) | 動員する運動単位数、刺激頻度 |
| 自動能 | あり(洞房結節が歩調取り) | なし(運動神経の命令が必要) |
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