学習トップ / 理由で解く 柔道整復師 / 解剖学 ▸ §10 感覚器系 / QJ25A058
理由で解く 柔道整復師
爪は爪根の下にある爪母基(爪母)で作られ、そこから前方へ押し出される形で伸びる。皮膚の付属器はいずれも表皮に由来する点が本問の軸である。
皮膚は表層の表皮(重層扁平上皮)と深部の真皮(結合組織)からなり、毛・爪・脂腺・汗腺といった付属器は、いずれも表皮が真皮の中へ落ち込んで分化したものである。爪は表皮の角質層が硬く変形したもので、爪甲を作る細胞は爪根の下の爪母基で増殖・角化し、既存の爪を前へ押し出す。爪半月(爪の根元の白い半月)は爪母基の一部が透けて見えたものである。したがって爪母基が損傷を受けると、爪は変形したり伸びなくなったりする。爪の外傷を扱う際は、爪母基を保護することを念頭に置きたい。毛も同様に表皮由来で、毛包の底の毛球部にある毛母細胞が増殖して毛幹を伸ばし、真皮由来の毛乳頭が血管を通じて栄養を供給する。
| 付属器 | 由来・性質 | 開口部・特徴 |
|---|---|---|
| 毛 | 表皮の角化産物(毛母細胞が産生) | 毛包は表皮が真皮内へ落ち込んだ管。毛乳頭が栄養を供給 |
| 爪 | 表皮の角質が硬く変化 | 爪母基で作られ前方へ伸びる。爪半月は爪母基が透けた部分 |
| 脂腺 | 表皮由来の腺 | 毛包の浅部(毛漏斗)に開口し、皮脂を分泌 |
| エクリン汗腺 | 表皮由来の腺 | 全身に分布し、皮膚表面へ直接開口。体温調節に働く |
| アポクリン汗腺 | 表皮由来の腺 | 腋窩・外陰部などに限局し、毛包に開口 |
| 立毛筋 | 平滑筋(不随意筋) | 交感神経支配。収縮で毛が立つ |
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