学習トップ / 理由で解く 柔道整復師 / 柔道整復理論 ▸ §16 各論(骨折) 上肢 / QJ24P083
理由で解く 柔道整復師
手舟状骨骨折は中央のくびれた部分である腰部に最も多く、全体のおよそ7〜8割を占めます。
手をついて手関節を強く背屈した際、舟状骨は橈骨遠位端と有頭骨の間に挟み込まれるように折れます。舟状骨は中央がくびれた形をしており、応力がこの腰部に集中するため折れやすいのです。栄養血管は主に遠位・背側から入って近位へ流れるので、腰部やそれより近位で折れると近位骨片への血流が断たれ、遷延癒合・偽関節・近位骨片の阻血性壊死につながります。受傷直後のX線では骨折線が写らないことも多く、解剖学的嗅ぎタバコ入れ(スナッフボックス)の圧痛や母指軸圧痛があれば骨折に準じて母指を含めた固定を行い、2週間ほど後に再検査を受けてもらうのが安全な対応です。
| 部位 | 頻度 | 血行 | 癒合の見通し |
|---|---|---|---|
| 結節部 | 低い | 豊富 | 良好 |
| 遠位1/3部 | 低い | 良好 | 比較的良好 |
| 腰部(中央1/3) | 最多 | 境界域 | 遷延癒合・偽関節を起こしうる |
| 近位1/3部 | 少ない | 乏しい | 最も不良(阻血性壊死) |
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