学習トップ / 理由で解く 柔道整復師 / 柔道整復理論 ▸ §16 各論(骨折) 上肢 / QJ24P082
理由で解く 柔道整復師
コーレス骨折では遠位骨片が背側へ傾くため、正常なら掌側を向く関節面の傾き(掌側傾斜角)が減少する。その結果、手関節の掌屈(屈曲)が制限される。
橈骨遠位端の関節面は側面で掌側に約10〜15度(掌側傾斜角)、正面で尺側に約20〜25度傾く(尺側傾斜角)。コーレス骨折は手をついて背屈が強制されて起こり、遠位骨片が背側・橈側へ転位して短縮するため、掌側傾斜角が減少あるいは背側傾斜となり尺側傾斜角も減る。関節面が背側を向くほど手関節は掌屈しにくくなり、握力低下や前腕回外制限も残る。整復ではこの角度の回復を目標とし、固定後もしびれ(正中神経障害)と手指の運動を確認しながら、早期から手指・肩の運動を促して拘縮を防ぐ。
| 合併症 | 発症時期 | 気づき方 |
|---|---|---|
| 尺骨茎状突起骨折 | 受傷時 | 尺側の圧痛(裂離骨折) |
| 舟状骨骨折 | 受傷時 | スナッフボックスの圧痛 |
| 正中神経障害 | 受傷時〜早期 | 母指〜環指橈側のしびれ |
| 長母指伸筋腱断裂 | 遅発性(数週〜数か月) | 母指IPの伸展不能 |
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