学習トップ理由で解く 柔道整復師柔道整復理論 ▸ §16 各論(骨折) 上肢 / QJ24P081

理由で解く 柔道整復師

QJ24P081 柔道整復理論

出典:第24回柔道整復師国家試験(2016)午後 問81
問題
橈骨骨幹部円回内筋付着部遠位骨折の転位で正しい組合せはどれか。
選択肢
1 近位骨片回内位 →-遠位骨片中間位
2 近位骨片回外位-遠位骨片回内位
3 近位骨片中間位 一・遠位骨片回内位
4 近位骨片回外位-遠位骨片中間位
解答
正解3(近位骨片中間位 一・遠位骨片回内位)
解説

橈骨骨幹部で円回内筋付着部より遠位が折れると、近位骨片には回外筋・上腕二頭筋(回外)と円回内筋(回内)の両方が付いて拮抗し中間位となり、遠位骨片は方形回内筋に引かれて回内位となる。

橈骨には回外に働く筋(上腕二頭筋・回外筋)が近位に、回内に働く筋(円回内筋が骨幹中央付近、方形回内筋が遠位)に付く。骨折線が円回内筋付着部より近位を通れば、近位骨片には回外筋群だけが残るので回外位、遠位骨片には円回内筋と方形回内筋が付いて回内位になる。付着部より遠位を通れば、近位骨片で回外と回内が拮抗して中間位、遠位骨片は方形回内筋だけが働いて回内位になる。固定肢位は遠位骨片を近位骨片の向きに合わせる発想で決めるため、付着部より近位の骨折は回外位、遠位の骨折は中間位で固定するのが原則である。

✓ 3. 正しい
近位骨片中間位 一・遠位骨片回内位
近位骨片には回外筋・上腕二頭筋と円回内筋がともに付いて作用が拮抗し中間位となり、遠位骨片は方形回内筋に引かれて回内位となる。
✗ 1. 誤り
近位骨片回内位 →-遠位骨片中間位
近位骨片には強力な回外筋(回外筋・上腕二頭筋)が付いており、回内位になることはない。遠位骨片も方形回内筋により回内位となるので、両方とも合わない。
✗ 2. 誤り
近位骨片回外位-遠位骨片回内位
これは骨折線が円回内筋付着部より近位を通る場合の転位。近位骨片に回外筋群のみが残るため回外位となる。設問は付着部より遠位の骨折なので当てはまらない。
✗ 4. 誤り
近位骨片回外位-遠位骨片中間位
近位骨片の回外位は付着部より近位の骨折のパターンであり、遠位骨片の中間位も方形回内筋の作用と合わない。いずれも設問の条件に合致しない。
ポイント
  • 橈骨の回外筋=上腕二頭筋・回外筋(近位)/回内筋=円回内筋(中央)・方形回内筋(遠位)
  • 円回内筋付着部より近位の骨折:近位骨片=回外位、遠位骨片=回内位 → 前腕回外位で固定
  • 付着部より遠位の骨折:近位骨片=中間位、遠位骨片=回内位 → 前腕中間位で固定
  • 遠位骨片は常に方形回内筋によって回内する
  • 固定肢位は「遠位骨片を近位骨片に合わせる」で考える
比較表
骨折高位近位骨片遠位骨片固定肢位
円回内筋付着部より近位回外位(回外筋・上腕二頭筋)回内位(円回内筋+方形回内筋)前腕回外位
円回内筋付着部より遠位中間位(回外筋群と円回内筋が拮抗)回内位(方形回内筋)前腕中間位
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