学習トップ / 理由で解く 柔道整復師 / 柔道整復理論 ▸ §16 各論(骨折) 上肢 / QJ24P080
理由で解く 柔道整復師
延長(離開)転位は、骨片に付く筋が骨折部を引き離す向きに働くときに生じる。上腕三頭筋付着部より遠位で折れた肘頭では、近位骨片が三頭筋に引き上げられて骨折部が離開する。
転位は「骨片ごとにどの筋が付き、どちらへ引くか」で決まる。肘頭には上腕三頭筋が付着しており、骨折線がその付着部より遠位にある(=三頭筋が近位骨片側に付く)と、肘伸展筋の張力がそのまま骨片を近位へ引き、骨折端が離れる。肘を屈曲させると離開はさらに広がる。関節内骨折であるうえ離開が保存的に保持しにくいため、引き寄せ締結法などの観血療法が選択されることが多い。同じ理屈で膝蓋骨骨折(大腿四頭筋)も延長転位の代表である。
| 骨折 | 主となる転位 | 理由 |
|---|---|---|
| 肘頭骨折(三頭筋付着部より遠位) | 延長(離開) | 上腕三頭筋が近位骨片を引き上げる |
| 尺骨単独骨幹部骨折 | 側方・屈曲 | 橈骨と骨間膜が支柱となる |
| 橈骨骨幹部(円回内筋付着部より近位) | 回旋 | 近位=回外、遠位=回内 |
| コーレス骨折 | 短縮・背側転位 | 軸圧により骨折部が圧迫される |
解説に誤り・改善点があればお知らせください。件名と本文は自動入力済みです(編集できます)。お名前・メールアドレスは任意です。送信内容は玄康株式会社(黒澤一弘)に届きます。