学習トップ理由で解く 柔道整復師整形外科学 ▸ §12 疾患別各論 骨端症 / QJ24P062

理由で解く 柔道整復師

QJ24P062 整形外科学

出典:第24回柔道整復師国家試験(2016)午後 問62
問題
膝痛が初発症状となるのはどれか。
選択肢
1 セーバー(Sever)病
2 ブラント(Blount) 病
3 ペルテス(Perthes) 病
4 フライバーグ (Freiberg)病
解答
正解3(ペルテス(Perthes) 病)
解説

ペルテス病は股関節の疾患だが、閉鎖神経を介した関連痛によって膝痛や大腿部痛が初発症状となることが多い。正答は3。

ペルテス病は5〜7歳ごろの男児に多く、大腿骨頭の血行障害による阻血性壊死が本態である。所見としては跛行と股関節可動域制限(とくに外転と内旋の制限)が中心だが、本人が訴えるのは膝の痛みであることが少なくない。「小児が膝痛を訴えたら股関節を必ず診る」という鉄則は、この疾患と大腿骨頭すべり症を念頭に置いたものである。膝を診ても腫脹や圧痛がはっきりしないのに膝痛が続く小児では、股関節の可動域と歩容を確認したうえで、X線などの画像評価につなぐ。

✓ 3. 正しい
ペルテス(Perthes) 病
股関節の痛みが閉鎖神経の枝を介して大腿内側から膝へ放散するため、初発症状が膝痛となる。膝の局所所見が乏しいこと、股関節の外転・内旋制限と跛行があることが鑑別の手がかりになる。
✗ 1. 誤り
セーバー(Sever)病
踵骨の骨端症(踵骨骨端炎)で、痛みは踵部に生じる。8〜12歳ごろのスポーツをする小児に多く、アキレス腱付着部から踵骨後方の圧痛と、踵接地時の痛みが特徴である。膝痛が初発になる疾患ではない。
✗ 2. 誤り
ブラント(Blount) 病
脛骨近位内側の骨端・骨幹端の成長障害により内反膝(O脚)が進行する疾患である。病変は膝にあるが、初発として目立つのは痛みではなく変形と歩行時の動揺であり、「膝痛が初発症状」という記述には当てはまらない。
✗ 4. 誤り
フライバーグ (Freiberg)病
第2中足骨頭の骨端症(第2ケーラー病)で、痛みは前足部の中足骨頭部に出る。10歳代の女子に多く、踏み返し動作で疼痛が増強する。膝ではなく足部の疾患である。
ポイント
  • 小児の膝痛では股関節疾患(ペルテス病、大腿骨頭すべり症)を必ず確認する
  • 関連痛の経路は閉鎖神経(股関節 → 大腿内側 → 膝)
  • ペルテス病は5〜7歳の男児に多く、跛行と外転・内旋制限が所見
  • セーバー病=踵、ブラント病=内反膝の変形、フライバーグ病=第2中足骨頭
  • 膝の局所所見が乏しい膝痛では、股関節の可動域と歩容を診てから判断し画像評価につなぐ
比較表
疾患病変部位痛みの部位好発
ペルテス病大腿骨頭股関節・大腿・(関連痛)5〜7歳の男児
セーバー病踵骨骨端踵部8〜12歳
ブラント病脛骨近位内側骨端痛みは軽微(変形が主)幼児期・思春期
フライバーグ病第2中足骨頭前足部10歳代の女子
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