学習トップ / 理由で解く 柔道整復師 / 外科学概論 ▸ §3 外科的感染症 / QJ24P045
理由で解く 柔道整復師
蜂窩織炎は皮下の疎性結合組織に細菌がびまん性に広がる急性化膿性炎症で、境界の不明瞭な発赤・腫脹・熱感・疼痛を示す。
起因菌はA群β溶血性連鎖球菌や黄色ブドウ球菌といった細菌が中心で、小さな創、虫刺され、足白癬による皮膚のびらんなどが侵入門戸になる。膿瘍が被膜に囲まれて限局し波動を触れるのに対し、蜂窩織炎は組織の間隙を伝わって広がるため境界がはっきりせず、発熱、所属リンパ節腫脹、リンパ管炎(赤い線状の発赤)を伴うことがある。治療の基本は抗菌薬の全身投与と患部の安静・挙上で、切開排膿は膿瘍を形成した場合の処置。手指や足では腱鞘・筋膜に沿って感染が波及して機能障害を残すことがあり、急速に拡大して激痛・皮膚の色調変化・全身状態の悪化を伴う場合は壊死性筋膜炎を疑って緊急に医療機関へつなぐ。
| 蜂窩織炎 | 膿瘍 | 丹毒 | |
|---|---|---|---|
| 広がり方 | びまん性(限局しない) | 限局性(被膜に囲まれる) | びまん性だが境界明瞭 |
| 主な部位 | 皮下の疎性結合組織 | 組織内の任意の部位 | 真皮上層・浅在リンパ管 |
| 境界 | 不明瞭 | 明瞭(腫瘤として触れる) | 明瞭に隆起 |
| 波動 | 触れない | 触れる | 触れない |
| 主な起因菌 | 黄色ブドウ球菌、A群溶連菌 | 黄色ブドウ球菌など | A群β溶血性連鎖球菌 |
| 治療の基本 | 抗菌薬+安静・挙上 | 切開排膿+抗菌薬 | 抗菌薬(ペニシリン系) |
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