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理由で解く 柔道整復師

QJ24P007 関係法規

出典:第24回柔道整復師国家試験(2016)午後 問7
問題
私法はどれか。
選択肢
1 行政法
2 刑法
3 柔道整復師法
4 民法
解答
正解4(民法)
解説

私法とは、対等な私人どうしの関係を規律する法です。選択肢のうち民法だけがこれにあたります。

法は、何と何の関係を規律するかによって公法と私法に大別されます。公法は、国や地方公共団体と私人の関係、あるいは国家機関相互の関係を定めるもので、憲法・刑法・行政法・訴訟法などが属します。私法は、対等な立場に立つ私人相互の関係を定めるもので、民法と商法が代表格です。柔道整復師法は、国が資格を与え、業務を制限し、違反に処分や罰則を科す法律なので公法(行政法の一分野で、医事法・業法とも呼ばれます)に入ります。なお現代では、労働法や社会保障法のように私人間の関係へ国が積極的に介入する分野を社会法として第三の区分に置く整理も広く用いられます。ひとつの施術事故から、民法(私法)による損害賠償、刑法(公法)による業務上過失致傷、柔道整復師法(公法)による行政処分が同時に問題になりうると考えると、区分の違いが実感しやすくなります。

✓ 4. 正しい
民法
民法は、契約、不法行為、家族関係、相続など、私人と私人の権利義務を定める私法の代表です。施術契約や患者への損害賠償は民法の領域になります。
✗ 1. 誤り
行政法
公法です。行政の組織と作用、行政による国民の権利侵害の救済などを扱う分野の総称で、柔道整復師法もこの中に位置づけられます。
✗ 2. 誤り
刑法
公法です。どの行為が犯罪となり、どの刑罰を科すかを国が定めるもので、国家と私人の関係を規律します。
✗ 3. 誤り
柔道整復師法
公法です。免許の付与、業務の制限、施術所の届出と監督、罰則など、国・都道府県と柔道整復師の関係を定めています。
ポイント
  • 公法=国・地方公共団体と私人、または国家機関相互の関係(憲法・刑法・行政法・訴訟法)
  • 私法=対等な私人相互の関係(民法・商法)
  • 柔道整復師法は公法(行政法の一分野。医事法・業法)
  • 労働法・社会保障法などを社会法として第三の区分に置く整理もある
  • ひとつの事故から、私法上の損害賠償と公法上の刑罰・行政処分が並行して生じうる
比較表
区分規律する関係
公法国・地方公共団体と私人/国家機関相互憲法、刑法、行政法、民事訴訟法・刑事訴訟法、柔道整復師法、医師法、医療法
私法対等な私人相互民法、商法
社会法私人間の関係に国が介入する領域労働基準法、健康保険法などの社会保障法
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