学習トップ / 理由で解く 柔道整復師 / 病理学概論 ▸ §9 腫瘍 / QJ24A107
理由で解く 柔道整復師
小児に多い悪性腫瘍はウィルムス腫瘍(腎芽腫)である。胎生期の未熟な腎組織が残存して腫瘍化したもので、2〜5歳頃に好発する。
悪性腫瘍は年齢層によって顔ぶれが大きく変わる。成人の悪性腫瘍の多くは上皮組織から生じる「癌腫」で、喫煙・食生活・慢性炎症など環境因子の長年の蓄積を背景に中高年で増える。一方、小児の悪性腫瘍は、胎生期の未分化な組織が残って腫瘍化した「芽腫(〜blastoma)」や造血器腫瘍が中心である。代表は白血病、脳腫瘍、神経芽腫、腎芽腫(ウィルムス腫瘍)、網膜芽細胞腫、肝芽腫、横紋筋肉腫などで、いずれも上皮由来ではない点が共通する。ウィルムス腫瘍は無症候性の腹部腫瘤として保護者が気づくことが多く、WT1遺伝子の異常が関与し、無虹彩症や泌尿生殖器奇形を合併することがある。手術・化学療法・放射線療法の併用により予後は比較的良好である。
| 小児の悪性腫瘍 | 成人の悪性腫瘍 | |
|---|---|---|
| 由来 | 胎生期の未熟組織(芽腫)、造血器 | 上皮組織(癌腫)が多い |
| 代表例 | 白血病、神経芽腫、ウィルムス腫瘍、網膜芽細胞腫、肝芽腫 | 胃癌、大腸癌、肺癌、乳癌、腎細胞癌 |
| 腎の腫瘍 | ウィルムス腫瘍(腎芽腫) | 腎細胞癌(グラヴィッツ腫瘍) |
| 背景 | 発生・分化の異常、先天的素因 | 環境因子の長年の蓄積 |
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