学習トップ理由で解く 柔道整復師生理学 ▸ §9 内分泌 / QJ24A073

理由で解く 柔道整復師

QJ24A073 生理学

出典:第24回柔道整復師国家試験(2016)午前 問73
問題
ペプチドホルモンの原料となるのはどれか。
選択肢
1 アミノ酸
2 コレステロール
3 ステロイド
4 ヨウ素
解答
正解1(アミノ酸)
解説

ペプチドホルモンはアミノ酸が鎖状につながったもので、原料はアミノ酸です。ホルモンは化学構造からペプチド系・ステロイド系・アミン系に大別されます。

ペプチド・蛋白質系ホルモンは、細胞内で前駆体(プレプロホルモン)として合成され、切断や修飾を受けて分泌顆粒に蓄えられ、必要時に開口分泌されます。水溶性なので細胞膜を通れず、標的細胞の膜表面にある受容体に結合して、サイクリックAMPなどのセカンドメッセンジャーを介して作用します。効果の発現は速いのが特徴です。一方ステロイドホルモンはコレステロールを原料とし、脂溶性のため細胞膜を通過して細胞内受容体に結合し、遺伝子の転写を変えるため作用の発現はゆっくりです。アミン系はチロシンから作られ、甲状腺ホルモンとカテコールアミンが該当します。「構造→溶けやすさ→受容体の位置→効き方の速さ」という筋道でつなげて理解しておくと応用が利きます。

✓ 1. 正しい
アミノ酸
ペプチドとはアミノ酸がペプチド結合でつながったものです。成長ホルモン、インスリン、上皮小体ホルモン、バソプレシンなどがこれに属します。
✗ 2. 誤り
コレステロール
コレステロールはステロイドホルモンの原料です。副腎皮質ホルモン(コルチゾール、アルドステロン)と性ホルモンがここから作られます。
✗ 3. 誤り
ステロイド
ステロイドはペプチドと並ぶ別の化学構造の分類名であり、ペプチドホルモンの原料にはなりません。両者は構造も作用機序も異なります。
✗ 4. 誤り
ヨウ素
ヨウ素はチロシンとともに甲状腺ホルモン(T3・T4)の材料となる元素です。アミン系ホルモンに必要なもので、ペプチドホルモンの原料ではありません。
ポイント
  • ホルモンは化学構造でペプチド系・ステロイド系・アミン系に分けられる。
  • ペプチド系の原料はアミノ酸。水溶性で細胞膜表面の受容体に結合し、効き方が速い。
  • ステロイド系の原料はコレステロール。脂溶性で細胞内受容体に結合し、効き方が遅い。
  • アミン系はチロシンが原料。甲状腺ホルモンにはヨウ素も必要。
  • ペプチド系の代表は成長ホルモン、インスリン、上皮小体ホルモン、バソプレシン。
比較表
分類原料受容体の位置代表例
ペプチド・蛋白質系アミノ酸細胞膜表面成長ホルモン、インスリン、上皮小体ホルモン
ステロイド系コレステロール細胞内(細胞質・核)コルチゾール、アルドステロン、性ホルモン
アミン系チロシン(+ヨウ素)甲状腺ホルモンは核内、カテコールアミンは膜表面T3・T4、アドレナリン
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