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理由で解く 柔道整復師

QJ24A064 生理学

出典:第24回柔道整復師国家試験(2016)午前 問64
問題
好中球の機能はどれか。
選択肢
1 マクロファージとなる。
2 免疫グロブリンを分泌する。
3 ウイルス感染細胞を破壊する。
4 細菌を貪食して殺菌する。
解答
正解4(細菌を貪食して殺菌する。)
解説

好中球は白血球のなかで最も数が多く、細菌の侵入部位へ真っ先に集まって貪食し、殺菌する細胞です。

細菌が組織に入ると、細菌成分や炎症で生じた化学物質に引き寄せられて好中球が血管外へ遊走します(走化性)。細菌を細胞内に取り込んで食胞をつくり、リソソームと融合させて、活性酸素やミエロペルオキシダーゼ、加水分解酵素で分解します。役目を終えた好中球と壊れた組織が集まったものが膿です。白血球は顆粒球(好中球・好酸球・好塩基球)、単球、リンパ球に分かれ、それぞれ守備範囲が違います。細菌には好中球、寄生虫には好酸球、ウイルス感染細胞にはNK細胞や細胞傷害性T細胞、抗体産生は形質細胞、と担当を対応づけて覚えると、この形式の問題は確実に取れます。

✓ 4. 正しい
細菌を貪食して殺菌する。
好中球の中心的な役割です。感染部位へ遊走して細菌を貪食し、活性酸素やリソソーム酵素で殺菌します。急性細菌感染症で白血球数(とくに好中球)が増えるのはこのためです。
✗ 1. 誤り
マクロファージとなる。
組織に移行してマクロファージになるのは単球です。好中球は組織へ出たあと分化してマクロファージになることはありません。
✗ 2. 誤り
免疫グロブリンを分泌する。
抗体(免疫グロブリン)を分泌するのは、Bリンパ球が分化した形質細胞です。液性免疫の担当であり、好中球の働きではありません。
✗ 3. 誤り
ウイルス感染細胞を破壊する。
ウイルス感染細胞や腫瘍細胞を攻撃するのはNK細胞と細胞傷害性T細胞(キラーT細胞)です。細胞性免疫の担当です。
ポイント
  • 好中球は白血球の約60〜70%を占め、最初に感染部位へ駆けつける。
  • 働きは走化性による遊走と貪食・殺菌。膿の主成分になる。
  • 単球→組織でマクロファージ、Bリンパ球→形質細胞で抗体産生。
  • ウイルス感染細胞の破壊はNK細胞・細胞傷害性T細胞。
  • 好酸球は寄生虫感染とアレルギー、好塩基球はヒスタミン・ヘパリンを放出。
比較表
細胞主な働き相手
好中球貪食・殺菌細菌
好酸球寄生虫の傷害、アレルギー反応の調節寄生虫・アレルゲン
好塩基球ヒスタミン・ヘパリンの放出アレルギー反応
単球/マクロファージ貪食・抗原提示細菌・異物・老廃細胞
Bリンパ球(形質細胞)抗体(免疫グロブリン)産生細菌・毒素(液性免疫)
T細胞・NK細胞感染細胞の傷害、免疫の調節ウイルス感染細胞・腫瘍細胞
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