学習トップ / 理由で解く 柔道整復師 / 解剖学 ▸ §11 体表解剖 / QJ24A060
理由で解く 柔道整復師
上腕骨内側上顆の後面(尺骨神経溝=肘部管)を通り、皮下で直接触れられるのは尺骨神経である。ここを打つと小指側にビリッと放散するのは、神経が骨と皮膚の間を裸同然で走っているためである。
上腕から前腕へ向かう主要な神経は、肘の高さで通り道がはっきり分かれている。尺骨神経は上腕内側を下り、上腕三頭筋内側頭の前面を通って内側上顆の後ろへ回り込み、尺側手根屈筋の二頭の間から前腕屈側へ入る。正中神経は上腕動脈とともに肘窩の内側(上腕二頭筋腱の内側)を前面から通過し、円回内筋の二頭間を抜ける。橈骨神経は上腕骨後面の橈骨神経溝を外下方へ回り、外側上顆の前方で浅枝と深枝に分かれる。筋皮神経は烏口腕筋を貫いて上腕二頭筋と上腕筋の間を下り、外側前腕皮神経となって肘窩の外側で皮下に現れる。骨性の目印(内側上顆・外側上顆・上腕二頭筋腱)と神経を結び付けて覚えると、触診でも臨床でも迷わない。
| 神経 | 肘周辺での通り道 | 骨性の目印 | 麻痺したときの特徴 |
|---|---|---|---|
| 尺骨神経 | 内側上顆の後面(尺骨神経溝)→肘部管→尺側手根屈筋二頭間 | 内側上顆と肘頭の間 | 鷲手、小指・環指尺側の感覚障害 |
| 正中神経 | 肘窩の内側(上腕二頭筋腱の内側)→円回内筋二頭間 | 内側上顆の前面側 | 猿手、母指〜環指橈側の感覚障害 |
| 橈骨神経 | 上腕骨後面の橈骨神経溝→外側上顆前方で浅枝・深枝へ | 外側上顆の前方 | 下垂手、手背橈側の感覚障害 |
| 筋皮神経 | 上腕二頭筋と上腕筋の間→肘窩外側で皮下へ | 上腕外側(上顆は通らない) | 肘屈曲力低下、前腕外側の感覚障害 |
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