学習トップ理由で解く 柔道整復師解剖学 ▸ §5 呼吸器系 / QJ24A048

理由で解く 柔道整復師

QJ24A048 解剖学

出典:第24回柔道整復師国家試験(2016)午前 問48
問題
肺胞の直径はどれか。
選択肢
1 約 10mm
2 約5mm
3 約 0.2mm
4 約 0.01mm
解答
正解3(約 0.2mm)
解説

肺胞1個の直径は約0.1〜0.3mm、おおよそ0.2mmである。したがって 3 が正しい。

気管支は分岐を繰り返して細くなり、終末細気管支・呼吸細気管支を経て肺胞管・肺胞嚢に至り、その壁にぶどうの房のように肺胞が並ぶ。1個の直径は約0.2mm(200µm)とごく小さいが、両肺で約3〜5億個あり、総表面積を合わせると数十m²(テニスコート半面ほど)に達する。小さな袋を膨大な数そろえることで、限られた胸腔の容積のなかで最大の交換面積を稼いでいるわけである。肺胞壁は薄く広がるⅠ型肺胞上皮細胞がほとんどを占め、そこに毛細血管が密着して血液空気関門はわずか1µm以下となり、酸素と二酸化炭素が拡散で行き来できる。加えてⅡ型肺胞上皮細胞が肺サーファクタントを分泌して表面張力を下げ、小さな肺胞がつぶれないようにしている。数値は「肺胞0.2mm、赤血球8µm」と桁で対比させて覚えると、他の選択肢を消しやすい。

✓ 3. 正しい
約 0.2mm
200µmにあたる。肉眼ではようやく点として見える程度の大きさで、これが数億個集まって広大なガス交換面をつくる。
✗ 1. 誤り
約 10mm
1cmであり、実際の肺胞の約50倍にあたる。この大きさでは同じ肺容積に入る個数が激減し、ガス交換に必要な表面積をまったく確保できない。
✗ 2. 誤り
約5mm
これも実際の20倍以上で大きすぎる。肺気腫では肺胞壁が壊れて融合し嚢胞状に拡大するが、それは正常構造ではなく、表面積の減少によって換気効率が落ちる病態である。
✗ 4. 誤り
約 0.01mm
10µmで、これは赤血球(直径約7〜8µm)や毛細血管の内径に相当する大きさである。肺胞より1桁以上小さく、赤血球が入る「袋」の寸法としては成り立たない。
ポイント
  • 肺胞の直径は約0.2mm(0.1〜0.3mm)。数は両肺で約3〜5億個。
  • 総表面積は数十m²(テニスコート半面ほど)。小さな袋を大量にという戦略で交換面積を稼ぐ。
  • 血液空気関門はⅠ型肺胞上皮+基底膜+毛細血管内皮で厚さ1µm以下。だから拡散だけでガス交換できる。
  • Ⅱ型肺胞上皮細胞が肺サーファクタントを分泌して表面張力を下げ、肺胞の虚脱を防ぐ。
  • 桁の対比:肺胞0.2mm > 赤血球約8µm。数値選択問題は身近な構造と比べて消去する。
比較表
構造おおよその大きさ
肺胞(直径)約0.2mm(200µm)
卵子(直径)約0.1〜0.2mm
赤血球(直径)約7〜8µm
血液空気関門(厚さ)約0.2〜0.6µm
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