学習トップ理由で解く 柔道整復師解剖学 ▸ §4 消化器系 / QJ24A044

理由で解く 柔道整復師

QJ24A044 解剖学

出典:第24回柔道整復師国家試験(2016)午前 問44
問題
右結腸曲が位置する部位はどれか。
選択肢
1 回腸一•上行結腸
2 上行結腸-横行結腸
3 横行結腸下行結腸
4 下行結腸-S状結腸
解答
正解2(上行結腸-横行結腸)
解説

右結腸曲(肝彎曲)は上行結腸から横行結腸へ移り変わる屈曲部である。よって 2 が正しい。

大腸は盲腸に始まり、上行結腸 → 横行結腸 → 下行結腸 → S状結腸 → 直腸と続き、途中で2か所大きく折れ曲がる。右側で上行結腸が横行結腸に移るところが右結腸曲で、肝臓の右葉下面に接するため肝彎曲とも呼ばれる。左側で横行結腸が下行結腸に移るところが左結腸曲(脾彎曲)で、脾臓に接し、横隔結腸ヒダで支えられている。左結腸曲のほうが右結腸曲より高い位置にあり、角度も鋭いのが特徴である。結腸曲の名前は「右=肝、左=脾」と接する臓器で覚え、前後にどの区間が来るかを線でつないで確認するとよい。なお回腸から盲腸への移行部には回盲弁(バウヒン弁)があるが、これは屈曲部ではなく逆流を防ぐ弁である。

✓ 2. 正しい
上行結腸-横行結腸
右季肋部で上行結腸が前内側へ折れて横行結腸となる部位が右結腸曲。肝臓右葉の下面に接するため肝彎曲ともいう。
✗ 1. 誤り
回腸一•上行結腸
回腸は上行結腸ではなく盲腸に開口し、その開口部が回盲口(回盲弁=バウヒン弁)である。ここは内容の逆流を防ぐ弁であって、結腸曲という屈曲部の名称は付いていない。
✗ 3. 誤り
横行結腸下行結腸
ここは左結腸曲(脾彎曲)。脾臓の下方に接し、右結腸曲より高位で角度も鋭い。左右を取り違えやすい代表的な選択肢である。
✗ 4. 誤り
下行結腸-S状結腸
左腸骨窩で下行結腸がS状結腸へ移行する部位で、ここにも固有の曲名はない。S状結腸はS状結腸間膜を持ち可動性が大きいため、腸捻転の好発部位となる。
ポイント
  • 右結腸曲=肝彎曲=上行結腸/横行結腸の境。肝臓右葉下面に接する。
  • 左結腸曲=脾彎曲=横行結腸/下行結腸の境。右より高位で鋭角、横隔結腸ヒダで支持される。
  • 大腸の順序:盲腸 → 上行結腸 → 横行結腸 → 下行結腸 → S状結腸 → 直腸。曲は2か所だけ。
  • 回腸と盲腸の境は回盲弁(バウヒン弁)。屈曲部ではなく逆流防止弁と区別する。
  • 腸間膜を持つのは横行結腸とS状結腸。上行・下行結腸は後腹壁に固定されており、可動性の差が捻転の起こりやすさに現れる。
比較表
移行部名称接する臓器・特徴
回腸 → 盲腸回盲口(回盲弁・バウヒン弁)逆流防止弁。屈曲部ではない
上行結腸 → 横行結腸右結腸曲(肝彎曲)肝臓右葉下面。左より低位・鈍角
横行結腸 → 下行結腸左結腸曲(脾彎曲)脾臓下方。高位・鋭角
下行結腸 → S状結腸特別な名称なし左腸骨窩。以遠は間膜を持ち可動性大
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