学習トップ理由で解く 柔道整復師必修問題 ▸ §36 解剖学 / QJ24A002

理由で解く 柔道整復師

QJ24A002 必修問題

出典:第24回柔道整復師国家試験(2016)午前 問2
問題
上肢帯を構成する骨の組合せはどれか。
選択肢
1 鎖骨-肩甲骨
2 尺骨-橈骨
3 仙骨寛骨
4 脛骨-腓骨
解答
正解1(鎖骨-肩甲骨)
解説

上肢帯(肩甲帯)を構成するのは鎖骨と肩甲骨の2つです。正答は1。

上肢の骨は「上肢を体幹につなぐ上肢帯」と「上肢帯からぶら下がる自由上肢骨(上腕骨・橈骨・尺骨・手根骨・中手骨・指骨)」に分けます。上肢帯のうち体幹と骨性に連結しているのは鎖骨だけで、その関節は胸鎖関節ひとつです。肩甲骨は胸郭の上を筋に支えられて滑る(肩甲胸郭連結)だけなので、肩は可動域が非常に大きい代わりに不安定で、脱臼や動揺性の問題が起こりやすくなります。対する下肢帯は寛骨で、仙腸関節と恥骨結合で骨盤輪を作り、体重を支えるために可動性を捨てて安定性を得ています。「帯=体幹につなぐ輪」と覚え、上肢帯=鎖骨+肩甲骨、下肢帯=寛骨と整理しましょう。

✓ 1. 正しい
鎖骨-肩甲骨
上肢帯はこの2骨で構成される。鎖骨が胸骨と胸鎖関節を作って体幹と連結し、肩甲骨は肩鎖関節で鎖骨と、関節窩で上腕骨と連結する。
✗ 2. 誤り
尺骨-橈骨
前腕を構成する骨で、自由上肢骨に属する。上肢帯ではなく、上肢帯より遠位のグループ。
✗ 3. 誤り
仙骨寛骨
骨盤を構成する骨の組合せ。下肢帯にあたるのは寛骨(腸骨・坐骨・恥骨が癒合したもの)で、仙骨は脊柱の一部=体幹骨である。いずれも上肢帯ではない。
✗ 4. 誤り
脛骨-腓骨
下腿を構成する骨で、自由下肢骨に属する。上肢帯とは部位も系統も異なる。
ポイント
  • 上肢帯=鎖骨+肩甲骨。自由上肢骨=上腕骨・橈骨・尺骨・手根骨(8個)・中手骨(5個)・指骨(14個)。
  • 上肢帯と体幹をつなぐ骨性の関節は胸鎖関節だけ。だから肩は可動域が大きく不安定。
  • 下肢帯=寛骨(腸骨・坐骨・恥骨が寛骨臼で癒合)。仙骨は体幹骨で、下肢帯には含めない。
  • 自由下肢骨=大腿骨・膝蓋骨・脛骨・腓骨・足根骨(7個)・中足骨・趾骨。
  • 「帯(girdle)は体幹につなぐ輪」と理解すると、上肢帯・下肢帯の中身を取り違えにくい。
比較表
上肢下肢
帯(体幹との連結部)鎖骨・肩甲骨寛骨
体幹との関節胸鎖関節(1か所のみ)仙腸関節(+恥骨結合)
自由部の近位骨上腕骨大腿骨
自由部の中間骨橈骨・尺骨脛骨・腓骨
特徴可動性が大きく不安定安定性が高く体重を支える
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