学習トップ教科書ドリル 生理学第13章 ▸ G. 平衡感覚 / Q13G006

教科書ドリル 生理学

Q13G006 感覚

問題

前庭動眼反射(vestibulo-ocular reflex:VOR)の成立機序を、関与する構造名を挙げて簡潔に述べよ。

解答
正解頭部が回転すると、3半規管の膨大部稜で有毛細胞が刺激され、その興奮が前庭神経(内耳神経VIII前庭枝)→前庭神経核に伝わる。前庭神経核から内側縦束を介して外眼筋の運動核(動眼神経核・滑車神経核・外転神経核)に連絡し、頭部の回転方向と反対向きに眼球を動かして視線を空間上の一点に固定する。これが前庭動眼反射であり、頭を動かしても像がぶれずに保てる仕組みの基盤である。
解説

前庭動眼反射(VOR)は、日常生活で常に働いている最も高速な反射の一つで、反射弓は半規管受容器→前庭神経→前庭神経核→内側縦束→外眼筋運動核→外眼筋という3ニューロン性の短い経路からなる。そのため反応潜時が10〜15msと短く、頭部の動きに応じて眼球をほぼ瞬時に代償的に動かすことができる。臨床的には**head impulse test(HIT)**で半規管別にVORを評価でき、末梢前庭障害の診断に用いられる。また、脳死判定では**カロリック試験(温度眼振検査)**で外側半規管のVORが消失することを確認する。なお、前庭神経核からの他の出力として、小脳(片葉小節葉)との連絡により反射のゲイン調節が行われ、前庭脊髄路を介して姿勢調節(抗重力筋の緊張調節、立位保持)にも寄与する。

解説画像
前庭動眼反射(vestibulo-ocular reflex:VOR)の成立機序を、関与する構造名を挙げて簡潔に述べよ。 解説図
前庭動眼反射(vestibulo-ocular reflex:VOR)の成立機序を、関与する構造名を挙げて簡潔に述べよ。
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