学習トップ / 教科書ドリル 生理学 / 第13章 ▸ E. 味覚と嗅覚 / Q13E011
教科書ドリル 生理学
嗅覚の受容器と嗅細胞に関する記述として正しいのはどれか。
嗅覚受容器は鼻腔の**天井部分**(上鼻甲介から鼻中隔上部)にある特殊な粘膜=**嗅上皮**に限局しており、その面積はヒトで約5cm²とごく小さい(選択肢1は誤り=下鼻道ではない)。嗅上皮には3種類の細胞(嗅細胞・支持細胞・基底細胞)があり、受容を担う**嗅細胞は双極性の神経細胞そのもの**である。その樹状突起先端に嗅線毛(嗅毛)をもち、ここで匂い分子が嗅覚受容体(G蛋白質共役型・ORファミリー)に結合すると受容器電位を発生する。嗅細胞の軸索は無髄で細く、多数束ねて**嗅神経(第I脳神経)**を形成し、篩骨の篩板を貫いて大脳の**嗅球**に投射する(選択肢3が正しい)。嗅細胞が「受容器=神経細胞=一次ニューロン」の三役を兼ねるのは他の感覚にはない特殊性で、さらに嗅細胞は基底細胞から**生涯にわたって再生される**(嗅細胞は中枢神経系に近縁でありながら再生能力を持つ数少ない例外)。なお吸気の大部分は中鼻道・下鼻道を通り、上鼻道には一部だけが流入するため、意識的に「鼻をクンクンさせる(sniff)」と嗅覚は強まる(選択肢4は誤り)。

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