学習トップ教科書ドリル 生理学第13章 ▸ D. 痛覚 / Q13D013

教科書ドリル 生理学

Q13D013 感覚

問題

触・圧覚を伝える太い有髄線維(Aβ線維)の活動が、脊髄後角の抑制性介在ニューロンを介して細い線維(Aδ・C)による痛みの伝達を遮断するという、1965年にメルザックとウォールが提唱した学説は何か。経皮的電気神経刺激(TENS)の作用機序の基礎となっている。

解答
正解ゲートコントロール説(gate control theory)
解説

ゲートコントロール説は、脊髄後角に「痛みのゲート(門)」に相当する抑制性介在ニューロンがあり、太い非侵害性のAβ線維活動が介在ニューロンを興奮させてゲートを閉じることで、細いAδ・C線維からの痛み情報の二次ニューロンへの伝達を抑制するという学説である。1965年にMelzackとWallが提唱し、1982年の改訂版では下行性抑制系も脊髄後角の抑制性介在ニューロンに作用してゲートを閉じることが組み込まれた。この説は「痛いところを軽く擦ると痛みが和らぐ」という日常経験を神経生理学的に説明し、TENS(経皮的電気神経刺激, transcutaneous electrical nerve stimulation)、脊髄電気刺激法(SCS, spinal cord stimulation)、マッサージの鎮痛作用の基盤となっている。TENSはCRPS・帯状疱疹後神経痛・慢性腰痛など難治性疼痛の補助治療として用いられる。

解説画像
触・圧覚を伝える太い有髄線維(Aβ線維)の活動が、脊髄後角の抑制性介在ニューロンを介して細い線維(Aδ・C)による痛みの伝達を遮断するという、1965年にメルザックとウォールが提唱した学説は何か。経皮的電気神経刺激(TENS)の作用機序の基礎となっている。 解説図
触・圧覚を伝える太い有髄線維(Aβ線維)の活動が、脊髄後角の抑制性介在ニューロンを介して細い線維(Aδ・C)による痛みの伝達を遮断するという、1965年にメルザックとウォールが提唱した学説は何か。経皮的電気神経刺激(TENS)の作用機序の基礎となっている。
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