学習トップ / 教科書ドリル 生理学 / 第13章 ▸ D. 痛覚 / Q13D004
教科書ドリル 生理学
針で皮膚を突き刺したときに瞬間的に感じる鋭い・局在が明確な痛みと、その後0.5〜1秒の潜時を置いて続く鈍い灼け付くような・空間的広がりを持つ痛み、を順に何というか。
皮膚の痛みには質の異なる2種類があり、速い痛み(first pain, 一次痛)は高閾値機械受容器を起点に細い有髄のAδ線維(III群、約5〜30m/s)で伝達される鋭く限局した早期の痛みで、「刺すような」性質を持つ。遅い痛み(second pain, 二次痛)はポリモーダル侵害受容器を起点に非常に細い無髄のC線維(IV群、約0.5〜2m/s)で伝達される鈍く広範でゆっくり消退する「うずく・焼け付く」痛みである。侵害受容器はいずれも自由神経終末で、Aδは機械的侵害刺激に選択的、C線維(ポリモーダル)は機械・温度・化学刺激の多様な刺激で興奮する。この2種の痛みの存在は皮膚特有で、深部痛・内臓痛は主にC線維由来で「遅い痛み型」が多い。局所麻酔薬(リドカイン等)はC>Aδ>Aβ>Aαの順に遮断するため、痛覚先行消失・触覚温存が可能である。

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