学習トップ / 教科書ドリル 生理学 / 第13章 ▸ D. 痛覚 / Q13D002
教科書ドリル 生理学
内臓や胸膜・腹膜などに異常があるとき、障害のある内臓からの求心性神経と同一の脊髄分節に入力する体性求心性神経によって支配されている体表面に生じる、感覚過敏または痛みを何というか。狭心症で左肩・左腕に感じる痛みはその代表例である。
関連痛は、同一脊髄分節に入力する内臓と皮膚の侵害求心性線維が脊髄後角の同じ二次ニューロン(脊髄視床路ニューロン)に収束することで、大脳皮質が内臓からの情報を普段経験する体表面の痛みとして誤って解釈する「収束投射説」で説明される。臨床的な代表例は、①心筋梗塞・狭心症→左胸・左肩・左腕(C3-T5の収束)、②胆嚢炎・横隔膜刺激→右肩(横隔神経C3-C5)、③尿管結石→鼠径部・精巣(T11-L1)、④虫垂炎初期→心窩部・臍周囲、⑤膵炎→背部放散痛など。障害臓器と放散部位のパターンを覚えておくと急性腹症・急性冠症候群の診断に直結する。なお三叉神経痛・帯状疱疹後神経痛・幻肢痛などの神経障害性疼痛は、このような脊髄後角収束によるものではなく末梢・中枢神経の直接的障害・異常興奮に由来する別機序の痛みである。

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