学習トップ教科書ドリル 生理学第13章 ▸ D. 痛覚 / Q13D001

教科書ドリル 生理学

Q13D001 感覚

問題

節C「内臓感覚」および節D「痛覚」に関する次の記述のうち、誤っているのはどれか。

選択肢
1臓器感覚には空腹感・渇き・尿意・便意などが含まれ、いずれも内臓の特定部位への限局性が乏しく全身的・情緒的な性質を持つ。
2速い痛み(一次痛)はAδ線維で伝達される鋭く限局した痛みであり、遅い痛み(二次痛)はC線維で伝達される鈍く広範な持続痛である。
3関連痛は同一脊髄分節に入力する内臓求心線維と体性求心線維が脊髄後角で収束することで説明される。
4下行性抑制系は中脳水道周囲灰白質(PAG)を起点とし、延髄縫線核を経由して脊髄後角での侵害情報伝達を抑制し、セロトニンやノルアドレナリンが伝達物質となる。
5ゲートコントロール説では、細い無髄C線維の活動が太い有髄Aβ線維の情報伝達を抑制すると考えられている。
解答
正解5
解説

選択肢5は誤り。ゲートコントロール説では「太いAβ線維(触・圧・振動を伝達)の活動が脊髄後角の抑制性介在ニューロンを介して細いAδ・C線維による痛み情報伝達を抑制する」のが正しい向きである。大小・方向ともに反対である。選択肢1は臓器感覚の性質(L3887-3892)、選択肢2は速い痛み・遅い痛みとAδ・C線維の対応(L3905-3907)、選択肢3は関連痛の収束投射説(L3919-3923)、選択肢4は下行性抑制系の経路と伝達物質(L3954-3958)にそれぞれ合致する。なお、神経障害性疼痛群(三叉神経痛・帯状疱疹後神経痛・CRPS/カウザルギー・幻肢痛)はいずれも末梢・中枢神経の直接的障害による病態で、関連痛とは別機序であり、TENSやプレガバリン・デュロキセチン・TCA・カルバマゼピンなどが治療に用いられる点も合わせて押さえたい。

解説画像
節C「内臓感覚」および節D「痛覚」に関する次の記述のうち、誤っているのはどれか。 解説図
節C「内臓感覚」および節D「痛覚」に関する次の記述のうち、誤っているのはどれか。
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