学習トップ教科書ドリル 生理学第13章 ▸ A. 感覚の分類と一般的性質 / Q13A009

教科書ドリル 生理学

Q13A009 感覚

問題

同じ刺激が持続的に加えられると、時間経過とともに感じ方が次第に弱くなる現象を何というか。この現象は受容器の種類によって程度が著しく異なり、触覚や嗅覚では速やかに生じる一方、痛覚ではほとんど起こらない。

解答
正解感覚の順応(sensory adaptation)
解説

感覚の順応は、持続刺激に対する受容器の応答性が時間とともに低下する現象である。順応の速度・程度は受容器ごとに大きく異なり、触覚(マイスネル小体・パチニ小体などのphasic受容器)と嗅覚はきわめて速く順応し、数秒〜数分で感じにくくなる。衣服を着ているときに触感を意識しなくなるのはこのためである。一方、痛覚(自由神経終末)は順応がほとんど起こらず、むしろ持続刺激で痛覚過敏が生じる場合もある。痛覚が身体の防御機構・警告信号として働いていることを考えると、順応しにくいことは生体にとって合目的的である。ただし慢性疼痛のように警告的意義を失った痛みでは、順応しない性質が臨床的に不利益となる。温度覚(温点・冷点)は中間的な順応性を持つ。順応の概念は臨床的にも重要で、たとえば嗅覚検査ではテスト間に休憩を挟む必要がある。

解説画像
同じ刺激が持続的に加えられると、時間経過とともに感じ方が次第に弱くなる現象を何というか。この現象は受容器の種類によって程度が著しく異なり、触覚や嗅覚では速やかに生じる一方、痛覚ではほとんど起こらない。 解説図
同じ刺激が持続的に加えられると、時間経過とともに感じ方が次第に弱くなる現象を何というか。この現象は受容器の種類によって程度が著しく異なり、触覚や嗅覚では速やかに生じる一方、痛覚ではほとんど起こらない。
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