学習トップ / 教科書ドリル 生理学 / 第13章 ▸ A. 感覚の分類と一般的性質 / Q13A006
教科書ドリル 生理学
感覚は実際には大脳皮質の感覚野で生じているにもかかわらず、主観的な体験としては刺激を受けた受容器の部位(体表や網膜など)に感じられる。この現象を何というか。幻肢痛を説明する神経生理学的基盤の一つでもある。
感覚の投射(sensory projection)とは、感覚が生じる物理的な場(大脳皮質感覚野)と、主観的に感覚を感じる場(体表の刺激部位)とが一致しない現象を指す。伝導路の途中(たとえば末梢神経や視床)を人工的に刺激しても、感覚はその伝導路の起始部(受容器のある部位)に定位される。四肢切断後も、失われたはずの手足に存在感や痛みが生じる幻肢(phantom limb)・幻肢痛は、大脳皮質の体性感覚地図が残存し刺激されることで、末梢にない部位に感覚が投射される現象として説明される。なお「投射」という語は、神経線維の連絡関係を表す場合(例:視床皮質投射線維)と、この「感覚の投射」を表す場合の2通りの使い方があるので注意する。

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