学習トップ教科書ドリル 生理学第12章 ▸ C. 錐体路系と錐体外路系 / Q12C010

教科書ドリル 生理学

Q12C010 運動

問題

速度依存性に筋緊張が亢進し、他動運動の初めに強い抵抗を感じ、ある点を超えると急に抵抗が消える(「折りたたみナイフ現象」)など、上位運動ニューロン障害の慢性期に特徴的な筋緊張亢進の状態を何というか。

解答
正解痙縮(spasticity)
解説

痙縮は、錐体路(上位運動ニューロン)障害慢性期にみられる速度依存性の筋緊張亢進状態で、他動運動を速く行うほど抵抗が強くなる「折りたたみナイフ現象」が特徴である。痙性麻痺の筋緊張成分に相当する。パーキンソン病でみられる固縮(rigidity)は速度非依存性で、鉛管様抵抗や歯車様抵抗を示し、病態・病変部位(黒質→基底核=錐体外路系)とも異なる。痙縮の治療にはバクロフェン(GABA-B作動薬)内服、A型ボツリヌス毒素局所注入、重症例ではバクロフェン髄腔内投与(ITB)、外科的腱延長術などが用いられ、MAS(modified Ashworth scale)で評価される。なおバビンスキー反射陽性などの病的反射は痙縮とほぼ同時期に出現し、いずれも錐体路障害の慢性期所見として併せて押さえる。

解説画像
速度依存性に筋緊張が亢進し、他動運動の初めに強い抵抗を感じ、ある点を超えると急に抵抗が消える(「折りたたみナイフ現象」)など、上位運動ニューロン障害の慢性期に特徴的な筋緊張亢進の状態を何というか。 解説図
速度依存性に筋緊張が亢進し、他動運動の初めに強い抵抗を感じ、ある点を超えると急に抵抗が消える(「折りたたみナイフ現象」)など、上位運動ニューロン障害の慢性期に特徴的な筋緊張亢進の状態を何というか。
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