学習トップ / 教科書ドリル 生理学 / 第12章 ▸ C. 錐体路系と錐体外路系 / Q12C009
教科書ドリル 生理学
錐体路(上位運動ニューロン)障害と、脊髄前角α運動ニューロンや末梢神経の障害(下位運動ニューロン障害)とでは、筋萎縮や線維束性攣縮の出現の仕方が対照的である。筋萎縮が著明で線維束性攣縮を伴うのは、上位/下位のどちらの運動ニューロン障害か。
上位運動ニューロン(UMN)障害(錐体路障害)では、慢性期に痙性麻痺・深部反射亢進・バビンスキー陽性・クローヌスなどが出現し、筋萎縮は原則目立たない(廃用性萎縮は起こりうる)。一方、下位運動ニューロン(LMN)障害では、脱神経による著明な筋萎縮と線維束性攣縮(fasciculation)、腱反射消失、筋緊張低下(弛緩麻痺)を呈する。筋萎縮性側索硬化症(ALS)は上位・下位両方の運動ニューロンが変性する疾患で、両者の症候が混在する点が鑑別上重要である(教科書L3718-3719注)。臨床鑑別では「痙性か弛緩か」「腱反射亢進か消失か」「バビンスキー陽性か」「筋萎縮の有無」を組合せて判定する。

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