学習トップ教科書ドリル 生理学第12章 ▸ B-e. 大脳皮質による調節 / Q12Be003

教科書ドリル 生理学

Q12Be003 運動

問題

大脳皮質の運動関連領野と機能・障害の組み合わせとして**正しい**のはどれか。

選択肢
1一次運動野 ── 運動の計画のみを担当し、実際の運動指令は出さない
2運動前野 ── 個々の運動の統合や運動の連合性機能に関与し、障害で熟練運動ができなくなる
3補足運動野 ── 障害で対側の弛緩麻痺を生じ、運動ができなくなる
4運動前野 ── 一次運動野の後方(中心後回)に位置する
解答
正解2
解説

大脳皮質の運動性皮質は、前頭葉にある**一次運動野(中心前回、4野)**と、その近傍の連合野にある**運動前野**・**補足運動野**から構成される。
- **一次運動野**:最終的な運動指令を出力する実行部位。障害直後は反対側の弛緩麻痺、後に痙性麻痺(腱反射亢進を伴う中枢性麻痺)に移行する。
- **運動前野**:一次運動野の前方(外側)に位置する連合野で、**個々の運動の統合・運動の連合性機能**に関与する。運動前野の破壊では麻痺は生じないが**熟練した運動ができなくなる**(観念運動性失行に類する)。
- **補足運動野(SMA)**:一次運動野の前方(内側面)に位置する連合野で、**運動の準備過程・両手の協調・連続運動**に関与する。補足運動野の破壊では麻痺は生じないが、**痙縮(皮質→脊髄前角への抑制消失による伸張反射亢進)**や**強制把握(不随意に起こる把握反応)**が認められる。

したがって、選択肢2の「運動前野=運動統合・連合性機能、障害で熟練運動不能」が正しい。選択肢1は一次運動野の機能を誤って限定、選択肢3は補足運動野の障害像の誤り(弛緩麻痺ではなく痙縮・強制把握)、選択肢4は位置の誤り(運動前野は一次運動野の前方であり、中心後回は体性感覚野である)。

解説画像
大脳皮質の運動関連領野と機能・障害の組み合わせとして**正しい**のはどれか。 解説図
大脳皮質の運動関連領野と機能・障害の組み合わせとして**正しい**のはどれか。
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