学習トップ教科書ドリル 生理学第12章 ▸ B-d. 大脳基底核による調節 / Q12Bd004

教科書ドリル 生理学

Q12Bd004 運動

問題

大脳基底核の直接路と間接路に関する記述として**正しい**のはどれか。

選択肢
1直接路の活動亢進は運動を抑制し、間接路の活動亢進は運動を促進する。
2直接路は視床の運動関連核への抑制を弱めて運動を促進し、間接路は視床への抑制を強めて運動を抑制する。
3直接路・間接路ともに黒質緻密部のドパミンにより一様に抑制される。
4間接路は視床下核を介さず、線条体から直接一次運動野に投射する経路である。
解答
正解2
解説

大脳基底核のループは、皮質→線条体(入力)→淡蒼球/黒質網様部(出力)→視床→皮質、という閉回路を基本とする(直接路/間接路の詳細機序は臨床神経学の標準知識に基づく整理である)。このループ内に直接路と間接路の2系統がある。
- **直接路(運動促進)**:線条体→淡蒼球内節/黒質網様部(出力部)を抑制→視床への抑制が弱まり(脱抑制)、視床→皮質興奮が増強→**運動促進**。ドパミンD1受容体を介して賦活される。
- **間接路(運動抑制)**:線条体→淡蒼球外節を抑制→視床下核への抑制が弱まり→視床下核が淡蒼球内節を興奮→視床への抑制が強まり→皮質興奮が減弱→**運動抑制**。ドパミンD2受容体を介して抑制される。

したがって選択肢2が正しい。選択肢1は直接路と間接路の効果を逆にしている。黒質緻密部のドパミンは直接路を促進し、間接路を抑制するという反対方向の作用を同時に及ぼすため、選択肢3の「一様に抑制」は誤り。間接路は視床下核を中継する経路であり、「視床下核を介さない」とする選択肢4は誤り。視床下核の過剰活動は運動抑制(運動減少)、視床下核の破壊は反対側の舞踏様運動(hemiballismus)を引き起こすことが知られる。

解説画像
大脳基底核の直接路と間接路に関する記述として**正しい**のはどれか。 解説図
大脳基底核の直接路と間接路に関する記述として**正しい**のはどれか。
この問題の解説の修正を依頼する

解説に誤り・改善点があればお知らせください。件名と本文は自動入力済みです(編集できます)。お名前・メールアドレスは任意です。送信内容は玄康株式会社(黒澤一弘)に届きます。

この問題をアプリで教科書ドリル 生理学
App Store入手