学習トップ教科書ドリル 生理学第12章 ▸ B-a. 脊髄レベルでの調節 / Q12Ba017

教科書ドリル 生理学

Q12Ba017 運動

問題

急性虫垂炎などで腹腔内臓の炎症が壁側腹膜にまで及んだ際、内臓求心性神経の興奮が反射性に体性運動神経を介して腹壁筋の緊張を著しく亢進させ、腹部が板状に硬くなる反射性の筋収縮を何というか。

解答
正解筋性防御(defense musculaire)
解説

筋性防御は、内臓の強い刺激(腹腔内臓器の極度な伸展や炎症)が内臓求心性神経を介して脊髄に入り、反射性に腹筋や後肢の筋の緊張を亢進させる内臓-運動反射(内臓-体性反射)の代表例である。急性虫垂炎・穿孔性潰瘍などでは、体性感覚神経が分布している壁側腹膜まで炎症過程が波及した時点で、腹筋の反射性亢進が著しくなり、腹部が板状硬となる(板状硬直)。内臓-運動反射は、内臓を外力・さらなる炎症進展から防御する点で合目的であり、急性腹症の診察で腹膜刺激徴候を評価する生理学的基盤となっている。類似概念として、皮膚・筋など体性求心路で起こる反射を「体性-運動(体性-体性)反射」と呼び、これと対比される。

解説画像
急性虫垂炎などで腹腔内臓の炎症が壁側腹膜にまで及んだ際、内臓求心性神経の興奮が反射性に体性運動神経を介して腹壁筋の緊張を著しく亢進させ、腹部が板状に硬くなる反射性の筋収縮を何というか。 解説図
急性虫垂炎などで腹腔内臓の炎症が壁側腹膜にまで及んだ際、内臓求心性神経の興奮が反射性に体性運動神経を介して腹壁筋の緊張を著しく亢進させ、腹部が板状に硬くなる反射性の筋収縮を何というか。
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