学習トップ / 教科書ドリル 生理学 / 第12章 ▸ B-a. 脊髄レベルでの調節 / Q12Ba009
教科書ドリル 生理学
膝窩部で下肢の脛骨神経を電気刺激した際、刺激強度を弱いところから強めていくと最初に現れる、中枢神経内で1個のシナプスを介した反射性応答で、潜時が20〜30ミリ秒、腓腹筋から記録される誘発筋電図の波を何というか。
H波は、脛骨神経刺激においてまず閾値の低いIa群求心性線維が興奮し、その興奮が脊髄に伝わって単シナプス性にα運動ニューロンを反射性に興奮させ、腓腹筋から記録される誘発筋電図波である。経路が「脛骨神経求心路→脊髄反射→遠心路」と長いため、潜時は20〜30ミリ秒と比較的長い。H波は伸張反射の電気的代用であり、反射弓の機能(末梢神経〜脊髄)を客観的に評価できるため、S1神経根症・多発性神経障害などの脊髄反射路診断に用いられる。H波という呼称は、この反射を記載したドイツの生理学者ホフマン(P. Hoffmann)の頭文字に由来する。

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