学習トップ / 教科書ドリル 生理学 / 第12章 ▸ B-a. 脊髄レベルでの調節 / Q12Ba008
教科書ドリル 生理学
ある筋(主動筋)が伸張されると、その筋紡錘からのIa群求心性線維が脊髄内の抑制性介在ニューロン(Ia抑制ニューロン)を興奮させ、拮抗筋を支配するα運動ニューロンを抑制して拮抗筋の緊張を低下させる反射性抑制を何というか。
拮抗抑制は、主動筋の筋紡錘から出るIa群求心性線維が、脊髄内で① 主動筋α運動ニューロンを単シナプス性に興奮させると同時に、② Ia抑制ニューロン(抑制性介在ニューロン)を介して拮抗筋α運動ニューロンを抑制する、という二方向の作用の後者を指す。結果として主動筋が収縮するのと同時に拮抗筋が弛緩するため、関節が円滑に動く。この現象全体を「主動筋収縮+拮抗筋弛緩」と捉えた概念が相反性神経支配(Sherringtonの相反神経支配)である。拮抗抑制はIa線維と運動ニューロンの間に抑制性介在ニューロンが1個挟まる「2個のシナプスが直列に並ぶ」反射であり、多シナプス反射の一種に分類される。臨床的には脳卒中後の痙縮では拮抗抑制が減弱しており、リハビリテーションの神経機構として重視される。

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