学習トップ教科書ドリル 生理学第10章 ▸ B. 神経線維の興奮伝導 / Q10B009

教科書ドリル 生理学

Q10B009 神経

問題

閾値(閾膜電位)と全か無の法則に関する記述として正しいのはどれか。

選択肢
1閾値以下の刺激でも刺激強度を上げれば活動電位の大きさを比例的に増大できる。
2閾値を越えて興奮させる限り、刺激強度を増しても活動電位の大きさはほぼ一定である。
3全か無の法則は筋収縮にのみ当てはまり、神経の活動電位には当てはまらない。
4閾値とは活動電位の再分極が終了する膜電位のことをいう。
解答
正解2
解説

ニューロンの細胞膜は、脱分極がある一定の膜電位(閾値=閾膜電位)を越えた瞬間に電位依存性Na⁺チャネルを総動員で開き、定型的な波形・振幅の活動電位を発生させる。刺激が閾値を越えてさえいれば、その強度をどれだけ増しても活動電位の大きさは変わらないという性質を「全か無の法則」と呼ぶ。したがって2が正しい。1は段階的反応(EPSP・IPSPなど)の説明であって活動電位には該当しない。全か無の法則は神経・心筋・単一骨格筋線維の活動電位に共通する性質であり、3の「筋収縮にのみ」は誤り。4の閾値はあくまで脱分極を活動電位発生に"引き金を引く"膜電位であり、再分極終了膜電位の定義ではない。

解説画像
閾値(閾膜電位)と全か無の法則に関する記述として正しいのはどれか。 解説図
閾値(閾膜電位)と全か無の法則に関する記述として正しいのはどれか。
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