学習トップ教科書ドリル 生理学第9章 ▸ D. 老化 / Q09D010

教科書ドリル 生理学

Q09D010 生殖・成長と老化

問題

高齢者の排尿機能の加齢変化に関する性差として、組み合わせが正しいのはどれか。

選択肢
1男性:尿失禁(原因 ― 膀胱容量の低下)/女性:排尿困難(原因 ― 過活動膀胱)
2男性:排尿困難(原因 ― 前立腺肥大)/女性:尿失禁(原因 ― 尿道閉鎖力の低下)
3男性:頻尿(原因 ― 抗利尿ホルモン分泌の低下)/女性:尿閉(原因 ― 骨盤底筋の弛緩)
4男性:多飲(原因 ― 渇中枢の過敏化)/女性:尿失禁(原因 ― 膀胱頸部の硬化)
解答
正解2
解説

排尿機能の加齢変化は男女で現れ方が異なる。男性では加齢に伴って前立腺が肥大し、これが尿道を外側から圧迫することで尿の通過が妨げられ、排尿困難(尿勢低下・残尿感・尿閉感)を呈しやすくなる。女性では尿道がもともと解剖学的に短い上に、閉経後は尿道粘膜・尿道括約筋の閉鎖力が低下し、尿失禁(腹圧性尿失禁・切迫性尿失禁)を起こしやすくなる。
1は男女・症状・原因のいずれも逆方向で誤り。過活動膀胱は頻尿や切迫感を生むものであり、排尿困難の主因ではない。
3は誤り。骨盤底筋の弛緩は女性で尿失禁を生じる因子であって尿閉の原因ではない。また加齢で抗利尿ホルモン分泌が単純に低下して頻尿になるとする説明も、男性に特異的な性差として標準的なものではない。
4は誤り。加齢ではむしろ渇覚は低下しやすく「過敏化による多飲」は実際の加齢変化と逆。膀胱頸部硬化は閉塞性疾患の一因として議論されるが、女性の尿失禁の主因として性差を語るのは適切でない。

解説画像
高齢者の排尿機能の加齢変化に関する性差として、組み合わせが正しいのはどれか。 解説図
高齢者の排尿機能の加齢変化に関する性差として、組み合わせが正しいのはどれか。
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