学習トップ教科書ドリル 生理学第2章 ▸ H. 循環調節 / Q02H003

教科書ドリル 生理学

Q02H003 循環

問題

ホルモン性の循環調節に関わる物質とその作用の説明で誤っているのはどれか。

選択肢
1バソプレシンは下垂体後葉から分泌され、血管収縮と腎での水再吸収を促進する。
2アルドステロンは副腎皮質から分泌され、腎でNa⁺の再吸収を促進する。
3副腎髄質から放出されるカテコールアミンは血管を収縮させる(ただし骨格筋血管ではβ2受容体を介して拡張も起こる)。
4心房性ナトリウム利尿ペプチド(ANP)は心室から分泌されるため心筋梗塞の血中マーカーとなる。
解答
正解4(ANPが心室由来という説明が誤り)
解説

- 1. バソプレシン: 正しい。下垂体後葉ホルモンで、V1受容体を介した血管収縮とV2受容体を介した集合管での水の再吸収を行う。抗利尿ホルモン(ADH)とも呼ぶ。
- 2. アルドステロン: 正しい。副腎皮質球状帯から分泌され、遠位尿細管・集合管でNa⁺と水の再吸収を高め、循環血液量を増やす。
- 3. カテコールアミン: 正しい。アドレナリン・ノルアドレナリンは副腎髄質から放出され、α受容体を介して血管を収縮、心臓のβ₁受容体を介して心拍数と収縮力を増す。骨格筋血管ではβ2受容体による拡張が優位となる点も覚えておく。
- 4. ANPが心室から分泌: **誤り(正答)**。ANPは「心房」性ナトリウム利尿ペプチドの名の通り、主に心房筋から分泌される。心室が伸展されて分泌されるのはBNPだが、本節ではANPのみが教科書内ホルモンとして扱われる(BNP/NT-proBNPは教科書外のため本問でも単独正答化はしない)。ANPの作用は利尿促進と血管拡張で、レニン-アンジオテンシン系に拮抗する。

覚え方は「心房ならANP / 心室ならBNP」(BNPは本節の射程外で誤答肢扱い)。バソプレシンは血液量減少・浸透圧上昇の両方で分泌増加。アルドステロン(皮質)を髄質と誤答しやすいので注意(髄質はカテコールアミン専業)。

解説画像
ホルモン性の循環調節に関わる物質とその作用の説明で誤っているのはどれか。 解説図
ホルモン性の循環調節に関わる物質とその作用の説明で誤っているのはどれか。
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