学習トップ理由で解く 生理学第14章 ▸ B. 免疫反応 / Q0955

理由で解く 生理学

Q0955 生体の防御機構

出典:鍼灸 第33回(2025) 問題30
問題
臓器移植の拒絶反応で、移植された臓器を直接攻撃するのはどれか。
選択肢
1 好中球
2 形質細胞
3 キラーT細胞
4 マクロファージ
解答
正解3(キラーT細胞)
解説
✗ 1. 誤り
好中球
好中球は自然免疫の貪食細胞であり、非特異的に病原体を排除するが、拒絶反応において移植臓器を直接攻撃する主要な細胞ではない。
✗ 2. 誤り
形質細胞
形質細胞は抗体を産生して液性免疫を担うが、移植臓器を「直接」攻撃する細胞ではない。抗体介在性の拒絶も存在するが、「直接攻撃」はキラーT細胞の役割である。
✓ 3. 正しい
キラーT細胞
臓器移植の拒絶反応で移植臓器を直接攻撃するのはキラーT細胞(細胞傷害性T細胞/CD8+T細胞)である。キラーT細胞は移植臓器の細胞表面に発現する非自己のMHC分子(HLA)を認識し、パーフォリンで細胞膜に孔を形成、グランザイムでアポトーシスを誘導して移植細胞を直接破壊する。これは細胞性免疫による拒絶反応の中心的機構である。
✗ 4. 誤り
マクロファージ
マクロファージは貪食作用と抗原提示に関与し、拒絶反応の炎症過程には参加するが、移植臓器を直接攻撃する主要な細胞ではない。
ポイント
  • 覚え方のコツ: 「キラーT=拒絶のキラー(殺し屋)」と覚える。移植拒絶=細胞性免疫=T細胞の連想で記憶する。
  • 関連知識: 拒絶反応を防ぐために免疫抑制薬(シクロスポリン、タクロリムスなど)が使用され、T細胞の活性化を抑制する。MHC(主要組織適合複合体)はヒトではHLA(Human Leukocyte Antigen)と呼ばれ、自己・非自己の識別に重要である。臓器移植前にはHLAの適合性を検査する。
  • よくある間違い: マクロファージも拒絶反応の炎症過程に関与するため「直接攻撃する細胞」と誤認しやすい。「直接攻撃」=キラーT細胞と正確に区別する。
  • 教科書では「a.液性免疫と細胞性免疫」の範囲に該当する。
解説画像
鍼灸 第33回(2025) 問題30|臓器移植の拒絶反応で、移植された臓器を直接攻撃するのはどれか。 解説図
鍼灸 第33回(2025) 問題30|臓器移植の拒絶反応で、移植された臓器を直接攻撃するのはどれか。
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