学習トップ理由で解く 生理学第14章 ▸ A. 生体の防御機構 / Q0925

理由で解く 生理学

Q0925 生体の防御機構

出典:あマ指 第2回(1994) 問題40
問題
抗体産生作用をもつ白血球はどれか。
選択肢
1 単球
2 リンパ球
3 好中球
4 好酸球
解答
正解2(リンパ球)
解説
✗ 1. 誤り
単球
単球は組織に移行するとマクロファージ(大食細胞)に分化し、貪食作用や抗原提示を行うが、抗体は産生しない。
✓ 2. 正しい
リンパ球
抗体を産生するのはリンパ球のうちB細胞(Bリンパ球)が分化した形質細胞(プラズマ細胞)である。B細胞は抗原刺激を受けるとヘルパーT細胞の補助により活性化・増殖し、形質細胞に分化して免疫グロブリン(IgG、IgA、IgM、IgE、IgD)を大量に産生・分泌する。これが液性免疫の中心的機構である。
✗ 3. 誤り
好中球
好中球は白血球中最も多く(50〜70%)、細菌などを非特異的に貪食・殺菌する自然免疫の主役であるが、抗体産生能は持たない。
✗ 4. 誤り
好酸球
好酸球は寄生虫感染防御やI型アレルギー反応の調節に関与するが、抗体は産生しない。
ポイント
  • 覚え方のコツ: 「B(ボウエキ=防疫)細胞→プラズマ(形質)細胞→抗体」のB→P→抗体の流れで記憶する。
  • 関連知識: T細胞は細胞性免疫を担当し、抗体産生には直接関与しない。ヘルパーT細胞はB細胞の活性化を補助する間接的な役割を果たす。臨床的には多発性骨髄腫で形質細胞が腫瘍化し、異常な免疫グロブリンが大量産生される。
  • よくある間違い: 「マクロファージが抗体を産生する」と誤認しやすい。マクロファージは貪食と抗原提示を行うが、抗体産生は行わない。
  • 教科書では「c.白血球の働き」の範囲に該当する。
比較表
白血球 割合 主な機能
好中球 50〜70% 食作用(細菌感染の防御)
好酸球 1〜5% 寄生虫防御、アレルギー
好塩基球 0〜1% ヒスタミン放出
単球 3〜8% 食作用(マクロファージへ分化)
リンパ球 20〜40% 免疫応答(T細胞・B細胞)
解説画像
あマ指 第2回(1994) 問題40|抗体産生作用をもつ白血球はどれか。 解説図
あマ指 第2回(1994) 問題40|抗体産生作用をもつ白血球はどれか。
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