学習トップ理由で解く 生理学第2章 ▸ A. 血液の組成と働き / Q0078

理由で解く 生理学

Q0078 循環

出典:あマ指 第2回(1994) 問題41
問題
アシドーシスのときに血液中で増加するイオンはどれか。
選択肢
1 カルシウムイオン
2 水素イオン
3 ナトリウムイオン
4 塩素イオン
解答
正解2(水素イオン)
解説
✗ 1. 誤り
カルシウムイオン
カルシウムイオン(Ca²⁺)はアシドーシスの本質的な指標ではない。筋収縮や血液凝固に関与するイオンである。
✓ 2. 正しい
水素イオン
血液のpHが正常範囲(7.35~7.45)を超えて酸性側(7.35より小さい方向)に向かう状態をアシドーシスと呼ぶ。pHの低下は水素イオン(H⁺)濃度の増加を意味する。アシドーシスには呼吸性(CO₂蓄積による)と代謝性(有機酸増加やHCO₃⁻減少による)の2種類がある。はさらに「血中に酸が入るとただちに平衡は左側に傾き中和する」と緩衝系の作用。
✗ 3. 誤り
ナトリウムイオン
ナトリウムイオン(Na⁺)は細胞外液の主要な陽イオンであるが、アシドーシスの直接的な指標ではない。
✗ 4. 誤り
塩素イオン
塩素イオン(Cl⁻)は一部の代謝性アシドーシスで増加することがあるが、アシドーシス全般の本質的な指標ではない。
ポイント
  • アシドーシスとは血液pHが7.35未満に向かう状態であり、本質はH⁺濃度の増加である。
  • 覚え方のコツ: 「アシドーシス=Acid(酸)=H⁺増加=pH低下」と英語から連想する。対義語の「アルカローシス=H⁺減少=pH上昇」もセットで覚える。
  • 関連知識: 多くの食品は代謝分解されて酸性物質H⁺を生じる。そのため、血液は酸性に傾きやすい。これをHCO₃⁻の緩衝作用、肺からのCO₂排出、腎臓からのH⁺排泄で防いでいる。
比較表
状態 pH H⁺濃度 原因の例
アシドーシス <7.35の方向 増加 CO₂蓄積、有機酸増加
正常 7.35〜7.45 正常
アルカローシス >7.45の方向 減少 過換気、嘔吐
解説画像
あマ指 第2回(1994) 問題41|アシドーシスのときに血液中で増加するイオンはどれか。 解説図
あマ指 第2回(1994) 問題41|アシドーシスのときに血液中で増加するイオンはどれか。
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