学習トップ理由で解く 生理学第13章 ▸ E. 味覚と嗅覚 / Q0892

理由で解く 生理学

Q0892 感覚

出典:鍼灸 第13回(2005) 問題49
問題
味覚について誤っている記述はどれか。
選択肢
1 味蕾で感受される。
2 求心性線維は舌下神経である。
3 亜鉛の欠乏で味覚障害が生じる。
4 順応が起こりやすい。
解答
正解2(求心性線維は舌下神経である。)
解説
✗ 1.
味蕾で感受される。
✗ 正しい。味覚は舌の乳頭(茸状・有郭・葉状乳頭)に存在する味蕾内の味細胞で感受される。味蕾は約50〜100個の味細胞からなる。
✓ 2. 誤り
求心性線維は舌下神経である。
味覚の求心性神経は舌下神経(第XII脳神経)ではなく、舌前2/3は顔面神経(鼓索神経・第VII脳神経)、舌後1/3は舌咽神経(第IX脳神経)、喉頭蓋付近は迷走神経(第X脳神経)が担う。舌下神経は舌の運動(舌筋の収縮)を支配する運動神経であり、味覚(感覚)には関与しない。
✗ 3.
亜鉛の欠乏で味覚障害が生じる。
✗ 正しい。亜鉛は味蕾の細胞更新(ターンオーバー)に必要な微量元素であり、亜鉛欠乏では味細胞の正常な再生が障害されて味覚障害が生じる。薬剤性の味覚障害でも亜鉛キレート作用が関与する場合がある。
✗ 4.
順応が起こりやすい。
✗ 正しい。味覚は比較的順応が起こりやすい感覚であり、同じ味に持続的にさらされると感度が低下する。
ポイント
  • 覚え方のコツ: 「舌下=舌の下で動かす(運動神経)」「味は顔面(VII)が前、舌咽(IX)が後ろ」と機能を分けて覚える。
  • 関連知識: 味覚障害は亜鉛欠乏のほか、薬剤性(利尿薬・降圧薬など)、加齢、放射線療法でも生じる。臨床医学との接点として重要である。
  • よくある間違い: 舌下神経(XII)と舌咽神経(IX)の機能を混同しやすい。舌下=運動、舌咽=感覚(味覚+咽頭感覚)+運動(咽頭筋)と整理する。
  • 教科書では「b.味覚の受容器と伝導路」の範囲に該当する。
解説画像
鍼灸 第13回(2005) 問題49|味覚について誤っている記述はどれか。 解説図
鍼灸 第13回(2005) 問題49|味覚について誤っている記述はどれか。
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