学習トップ理由で解く 生理学第13章 ▸ B. 体性感覚 / Q0880

理由で解く 生理学

Q0880 感覚

出典:鍼灸 第4回(1996) 問題47
問題
触圧角が最も敏感なのはどれか。
選択肢
1 口 唇
2 前 腕
3 背 部
4 下 腿
解答
正解1(口 唇)
解説
✓ 1. 正しい
口 唇
触圧覚が最も敏感なのは口唇である。口唇は触圧覚受容器(マイスネル小体・メルケル盤など)の密度が非常に高く、二点弁別閾が約2〜3 mmと極めて小さい。これは大脳皮質の体性感覚野(中心後回)における口唇の皮質支配領域が体表面積に比して著しく大きいことと対応しており、ペンフィールドの感覚ホムンクルスにおいても口唇は大きく描かれる。指先も同様に感度が高い部位である。
✗ 2. 誤り
前 腕
前腕は触圧覚受容器の密度が口唇より低く、二点弁別閾が大きいため触圧覚の感度は低い。
✗ 3. 誤り
背 部
背部は体幹の中でも触圧覚の感度が特に低い部位であり、二点弁別閾は約60〜70 mmと大きい。
✗ 4. 誤り
下 腿
下腿も触圧覚受容器の密度が低く、感度は口唇より明らかに劣る。
ポイント
  • 覚え方のコツ: 「唇で敏感に感じる」→口唇は触圧覚が最も敏感。ホムンクルスで大きく描かれる部位(口唇・指先・舌)は触圧覚が鋭敏と覚える。問844・873(二点弁別閾)と合わせて「小さい閾値=敏感」と理解する。
  • 関連知識: 問844(二点弁別閾が小さい部位)、問850(口唇の二点弁別閾)、問864(体性感覚野の位置)と共通テーマである。二点弁別閾の小さい順は舌尖>指先>口唇>手掌>前腕>背部の順である。
  • よくある間違い: 触圧覚の敏感さと痛点の密度を混同しやすい。痛点は全身でほぼ均一に多いが、触圧覚の感度は部位による差が大きい。
  • 教科書では「a.皮膚感覚(表在感覚)」の範囲に該当する。
比較表
部位 二点弁別閾(概算) 触圧覚の感度
舌尖 約1 mm 最も高い
指先 約2 mm 非常に高い
口唇 約2〜3 mm 非常に高い
手掌 約10 mm 中程度
前腕 約40 mm 低い
背部 約60〜70 mm 最も低い
解説画像
鍼灸 第4回(1996) 問題47|触圧角が最も敏感なのはどれか。 解説図
鍼灸 第4回(1996) 問題47|触圧角が最も敏感なのはどれか。
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