
この図の解説
図の左が感覚野(中心後回)、右が運動野(中心前回)の断面で、それぞれの表面に身体各部の支配領域を投影したものがペンフィールドのホムンクルスである。まず注目すべきは配列の順序で、大脳縦裂に面する内側上方から外側下方へ「下肢→体幹→上肢→顔→舌」と並ぶ。つまり身体の上下が逆さまに投影される点が第一のポイントである。第二に、下段の粘土模型が示すように、手・唇・舌が極端に大きく描かれている。これは微妙で複雑な運動や鋭敏な感覚を担う部位ほど広い皮質面積を占めるためで、面積は実際の体表の大きさではなく機能の細かさを反映する。運動野は中心溝の前、感覚野は中心溝の後ろにあり、いずれも左半球が右半身を、右半球が左半身を支配する。
学習の要点
- 一次運動野は中心前回、一次体性感覚野は中心後回にあり、中心溝を挟んで前後に位置する。支配領域は身体の上下を逆にして投影される。
- 覚え方のコツ: 縦裂側(内側・上)から「足→体幹→手→顔→舌」。脳のてっぺんが足、外側下端が舌と口。倒立した小人をイメージする。
- 関連知識: 手・唇・舌の担当領域が広いのは、指を使う細かい運動や口周りの鋭敏な感覚を細かく制御するため。運動の巧緻性・感覚の鋭敏さが面積に比例する。
- よくある間違い: 面積が「体表の広さ」に比例すると誤解しやすいが、正しくは機能の細かさ(巧緻性・鋭敏さ)に比例する。体幹は広いのに担当領域は狭い。
- 臨床応用: 中心前回の一部が障害されると、その部位が担当する身体部分に限局した運動麻痺が出る。麻痺の分布から障害された皮質部位を推定できる。
比較表
確認問題(その場で確認・記録には残りません)
一次運動野は中心溝の前にある( )に、一次体性感覚野は中心溝の後ろにある中心後回に位置する。空欄に入る語を答えよ。
答えを見る
答え: 中心前回
※ 確認問題はその場の理解確認用で、復習スケジュール(FSRS)には記録されません。