
この図の解説
この図は1個の細胞を切り開いて、内部の細胞小器官と細胞骨格を一望できるように描いた模式図である。まず外周を1枚の細胞膜が囲み、内部の細胞質を外界から隔てている。中央の大きな球体が細胞核で、内部に糸状の染色質と、濃く染まる核小体が見える。核を取り囲むように、表面に赤い粒(リボソーム)が並ぶ粗面小胞体が広がり、その隣に付着物のない滑面小胞体が続く。左下には袋が層状に積み重なったゴルジ装置、上部にはクリスタを持つミトコンドリア、右下には加水分解酵素を含むリソソームが描かれる。さらに微小管・中間径フィラメント・マイクロフィラメントが細胞質内に張りめぐらされて細胞骨格をつくる。図の下部の液胞には「(植物細胞)」と注記され、ヒトの細胞には一般的でないことに注意したい。細胞膜・細胞質・細胞核という3つの部分と、各小器官の位置関係を結びつけて覚えるのがこの図の要点である。
学習の要点
- 細胞は細胞膜・細胞質(細胞小器官+細胞骨格)・細胞核の3つの部分に大きく整理される。
- 覚え方のコツ: 小胞体は「粗面=リボソーム付き=タンパク質合成」「滑面=リボソーム無し=グリコーゲン・ステロイド・Ca²⁺」と対にして覚える。
- 関連知識: 粗面小胞体でつくられたタンパク質はゴルジ装置で糖を付加されて加工され、リソソームとして送り出される。ミトコンドリアが供給するATPは肝細胞や筋細胞の活動を支える。
- よくある間違い: 液胞を動物細胞の一般構造と誤認する。粗面小胞体と滑面小胞体を取り違える。
- 臨床応用: 大食細胞(マクロファージ)は細胞質にリソソームを多数もち、食作用で取り込んだ細菌や異物を分解する。
比較表
確認問題(その場で確認・記録には残りません)
細胞は、外界と隔てる細胞膜、様々な細胞小器官と細胞骨格を含む( )、そして遺伝情報を蓄える細胞核の3つの部分に大きく整理される。空欄に入る語を答えよ。
答えを見る
答え: 細胞質
※ 確認問題はその場の理解確認用で、復習スケジュール(FSRS)には記録されません。